商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2018/12/20 |
| JAN | 9784488136086 |
- 書籍
- 文庫
償いの雪が降る
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償いの雪が降る
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商品レビュー
4.1
78件のお客様レビュー
過去の罪と真実を巡る心揺さぶるミステリーが描かれています。大学生のジョーは、末期がん患者のカールと出会い、彼の「臨終の供述」を通じて30年前の少女暴行殺人事件の真相に迫ります。カールは仮釈放後、介護施設で余生を過ごしている人物で、ジョーは彼の話を聞くうちに事件に疑問を抱き、独自の調査を始めます。ストーリーは緊迫感に満ち、ジョーは恋人ライラや自閉症の弟ジェレミーと共に危険な目に遭いながらも真実を追い求めます。登場人物たちの背景や葛藤が物語に深みを与え、感情移入を促します。作品は、理不尽な状況に立ち向かう姿勢や、周囲の人々との絆を描きつつ、最後には希望を感じさせる結末へと導きます。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
主人公の青年ジョー・タルバート 彼の葛藤と実直さと無鉄砲さとありきたりな若者らしさに青春の輝きを感じる 飲んだくれのどうしようもない母親、そのどうしようもない交際相手、自閉症の弟、淡い恋心を抱く隣の彼女… 様々な重荷を背負う彼に人生の転機が訪れる ヴェトナム戦争が変えたある男の...
主人公の青年ジョー・タルバート 彼の葛藤と実直さと無鉄砲さとありきたりな若者らしさに青春の輝きを感じる 飲んだくれのどうしようもない母親、そのどうしようもない交際相手、自閉症の弟、淡い恋心を抱く隣の彼女… 様々な重荷を背負う彼に人生の転機が訪れる ヴェトナム戦争が変えたある男の人生、ジョーが心に沈めた祖父への後悔 彼らが葬り去ろうとしたものは何だったのか 三十年前の事件が繋ぐ二人の物語 前半はジョーの周囲のゴタゴタ、カールの重い回想 後半は謎が徐々に解け、スリリングな展開で緊張感が高まる 死にゆく男が最後に望んだ雪 ヴェトナムのクリスマスと監獄の中では見ることができなかった雪 ジョー・タルバートの傷と成長の物語
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
海外小説も読みだすとあれもこれも面白い話がいっぱいでどこから手につけていいのかわからないからとりあえずその時の話題の本から手にしている。そのうちの一冊。 ネグレストのシングルマザーの元、自閉症の弟を持つ主人公が大学に入学と同時に家を飛び出し、受けた講義の課題の一つが誰か年配の伝記物語を書く事。ろくでもない両親は対象にしたくはないし、その両親の親もあてにならない。そこで見つけたのが老人ホームで過ごす少女レイプ殺人犯。高齢と病気で仮釈放扱いでその老人ホームで療養を受けるカールへのインタビューを試みる主人公は、そのカールと約束をする。互いに本当のことだけを話すと。そしてカールは言う。”私はやっていない”、と。主人公の住むアパートの隣に住む2年年上の素敵な女性との接近。借金を繰り返しろくに家事も弟の面倒もみない母の無心、一人で生きていけない弟、そしてカールの無実を訴える元兵士。主人公はカールやその周りの人の話を聞いて回ることで劣悪なレイプ魔が実は冤罪ではないかと疑い始める。だとするならば真犯人は誰なのか?無実を証明することはできるのか?カールは日ごと癌に冒されその生命の灯は消えそうになってきている。物語は幾重にも重なる社会問題にも挑み、一冊の物語の中に詰め込まれたので読んでいて息が詰まりそうになる。後半は物語よろしくなんでお前らがそれをやっちゃうのよ!って突っ込みも入れたくなり、もれなく予想通りの展開になって言わんこっちゃないって思うも次の展開が気になるからどんどん読み進めてしまうからあっという間に読了した。日本の物語の展開としてはありえないけど海外小説ならありなのかなぁって感じで読みやすかった。目新しさは特にない物語だけど、暗号を解くきっかけが海外ならではの発想でそこだけで満足できた。
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美しい物語。なんといっても、日本語のタイトルが素敵。原作は ”The Life We Bury”。「償いの雪が降る」の方が断然、詩的。 語り手は大学生のジョー。彼のまっすぐな姿勢に心打たれます。課題で、老人ホームの入居者から話を聞いてレポートを書くことになるのですが、話を聞く相...
美しい物語。なんといっても、日本語のタイトルが素敵。原作は ”The Life We Bury”。「償いの雪が降る」の方が断然、詩的。 語り手は大学生のジョー。彼のまっすぐな姿勢に心打たれます。課題で、老人ホームの入居者から話を聞いてレポートを書くことになるのですが、話を聞く相手は30年前に少女暴行殺人で有罪となった男。余命わずかの病で仮出所して、施設で最後の時を過ごしている人物・カール。30年前、カールは無罪を主張しつつも司法取引に応じることはなく、迅速な裁判を要求したことが判明します。当時 弁護をした人物は「カールが刑務所に入りたがっているように感じた」と言います。これは伏線となって、後半、カールの人物像を浮き立たせます。インタビューを続けるうち、ジョーはカールがベトナム戦争で負った深い心の傷に触れ、ジョー自身の11歳の時の忘れられない事件と呼応していくことに。そしてそのことが、敢えて困難で危うい行動をジョーに取らせることになってしまい…。 31章で、カールが来世について哲学的に語る場面が好き。来世があるという考えは間違っているかもしれない。だとしたら、永遠の時の中で、これが生きる唯一無二のチャンスかもしれない。それに気づいた時、ただ存在するだけでなく、生きることに決めたとジョーに語るのです。しかし、そんなカールに時間はあまり残されていません。 様々な悲惨な事件や事故が語られるのですが、この物語の底には、常に静かで美しいものが流れ続けているのを感じます。それは、ベッドの上でカールが見たいと口にしていた雪のイメージと美しく重なります。読後に爽やかで温かいものを残してくれる作品でした。
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