

商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | クオン |
発売年月日 | 2018/10/31 |
JAN | 9784904855805 |
- 書籍
- 書籍
原州通信
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
原州通信
¥1,320
在庫あり
商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
『土地』を書いた作家がいて、作家志望のぼくは高級クラブ「土地」に案内され、クラブを運営するヨングに"土地"の商号使用権を認めさせる内容の書面を渡されてはっとする。 ただ、最後の「そうです。そうですよ。それで十分ですとも」が、解説にあるような先生に対する&quo...
『土地』を書いた作家がいて、作家志望のぼくは高級クラブ「土地」に案内され、クラブを運営するヨングに"土地"の商号使用権を認めさせる内容の書面を渡されてはっとする。 ただ、最後の「そうです。そうですよ。それで十分ですとも」が、解説にあるような先生に対する"感謝"であったとは、ちょっと読めない。それは、作品内在的解釈であればそうなのかもしれないが、作品外在的な解釈、作品の外側から見た解釈でいくなら、単純に考えすぎかもしれないが、この作品は朴景利の作品に対するオマージュ、パロディというか、風刺的な意匠が込められているという印象を受ける。つまり、感謝と表されたのは感謝ではなく、逆転して、からかってやろうとか、土地のクラブを書いてやったぞというしてやったり感であって、そこにこの作品の本質があり、作者はそれをあえて言わずに封印しているのだろう。そういう多様な読みを許す面白いテクストだという感じだ。
Posted by