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野の春 流転の海 第九部
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野の春 流転の海 第九部

宮本輝(著者)

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野の春 流転の海 第九部

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2018/10/31
JAN 9784103325192

商品レビュー

4.7

38件のお客様レビュー

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2024/11/26

感想 房江はタネに対して厳しいw大して苦労もしてこなかったとか、子分ができたとかw タネのアホの原因が頭に膿が溜まっていたからだとか、みんなタネへの扱いが雑すぎw 流石に最終巻とあって人生の総集編のように今まであった人と出会い、別れがある。 これは筆者の体験が基になっている...

感想 房江はタネに対して厳しいw大して苦労もしてこなかったとか、子分ができたとかw タネのアホの原因が頭に膿が溜まっていたからだとか、みんなタネへの扱いが雑すぎw 流石に最終巻とあって人生の総集編のように今まであった人と出会い、別れがある。 これは筆者の体験が基になっているのだなぁ。 71歳になって多くの人に見送られた熊吾が羨ましく思える。 あらすじ 流転の海、最終巻。伸仁は19歳になり、追手門学院大学に入学した。熊吾は木俣から本物のチョコレート屋を開きたいと相談される。 伸仁は、浪人中にストリップ劇場の照明係として半年バイトをしていたことが房江にバレて、問い詰められて経緯を白状する。伸仁はその稼ぎのほとんどを麻雀とパチンコですったという。 房江は、多幸クラブでの食堂の仕事が充実していた。柳田から再来年の二月にモータープールを閉めるからそれまで管理人をお願いしたいと言われ、申し出を受ける。 妹の息子の明彦が結婚して、タネと千佐子は蘭月ビルから引っ越す。千佐子は一人暮らしするという。多幸クラブで食堂の人員補充するということで房江はタネを勧め、採用される。 タネの内縁の夫であった寺田が亡くなる。房江のからかいでタネは、転び頭を強く打つ。耳から膿が止まらない。房江は心配したが、タネ頭がスッキリしたと言い、行動も機敏になる。 博美は、小料理屋の婆さんの介護をして、最後は遺産を譲り受ける。博美のことにも方がつき、中古車センターを河内に委ね、ホンギの退職を見届け、佐竹をホンギの後釜に据えて、木俣とフランス料理店に渡りをつけ、辻堂にも別れを言い、ほとんどのことにケリをつけた熊吾はモータープールの終わる直前に脳梗塞で倒れる。 そこからは半身不髄になり、失語症になり、最後は精神病院で息を引き取る。自分が伸仁が20歳になるまで生きると誓って、それを見事に果たしたのだった。

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2022/10/09

著者、宮本輝さんの作品、ブクログ登録は10冊目になります。 宮本輝さん、どのような方か、ウィキペディアで再確認しておきます。 宮本 輝(みやもと てる、1947年(昭和22年)3月6日 - )は、日本の小説家。本名は宮本正仁。兵庫県神戸市に生まれる。後、愛媛県、大阪府、富山県...

著者、宮本輝さんの作品、ブクログ登録は10冊目になります。 宮本輝さん、どのような方か、ウィキペディアで再確認しておきます。 宮本 輝(みやもと てる、1947年(昭和22年)3月6日 - )は、日本の小説家。本名は宮本正仁。兵庫県神戸市に生まれる。後、愛媛県、大阪府、富山県に転居。関西大倉中学校・高等学校、追手門学院大学文学部卒業。 1947年(昭和22年)、自動車部品を扱う事業を手掛けていた宮本熊市の長男として生まれる。 今回手にしたのは、著者の実父を主人公にした、自伝的な小説になります。 全9巻という、著者のライフワーク的な作品と言われています。 ようやく、本日、最終第9巻のレビューを投稿します。 第1巻のレビュー投稿が2018年6月9日なので、最終巻に至るまで、4年以上かかってしまいました。 で、本作(流転の海 第九部)の内容は、次のとおり。(コピペです) 執筆37年、シリーズ累計230万部の大作「流転の海」、第九部でついに完結。自らの父をモデルにした松坂熊吾の波瀾の人生を、戦後日本を背景に描く自伝的大河小説「流転の海」。昭和四十二年、熊吾が五十歳で授かった息子・伸仁は二十歳の誕生日を迎える。しかし熊吾の人生の最期には、何が待ち受けていたのか。妻の房江は、伸仁はどう生きていくのか。幸せとは、宿命とは何だろうか――。感動の最終幕へ。 ●2023年5月8日、追記。 昨日の聖教新聞に、著者のインタビュー記事が載っていた。 本作の登場人物は、全9巻を通じて、1200人を超えるそうです。

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2021/05/24

20代の頃、夫におススメされて読み始めた本作。ついに最終巻を迎えました。 本巻では私自身が松坂熊吾の最期を看取ったような気持ちになり、20年以上読み続けてきた物語が完結したんだなあ、と今は感無量です。 読み終えるのがもったいなくて、感慨深過ぎて、かなりゆっくり読んでしまった...

20代の頃、夫におススメされて読み始めた本作。ついに最終巻を迎えました。 本巻では私自身が松坂熊吾の最期を看取ったような気持ちになり、20年以上読み続けてきた物語が完結したんだなあ、と今は感無量です。 読み終えるのがもったいなくて、感慨深過ぎて、かなりゆっくり読んでしまった(笑)。 主人公の熊吾は、戦中も、戦後の混乱の中も逞しく生き抜き、その過程で得たと思われる自身の哲学を柱にして多くの人と接していきます。 周辺からの評価は人徳者で情が厚く、商才もあってエネルギッシュ。 こんなに素晴らしい人間でありながら、一方で脇が甘く、何度も使いこみをされ、何度も会社を倒産させ、何度も浮気をし、自分の健康管理も疎か。 妻の房江にはDVを繰り返し、最愛の息子には人生最大の失言をする・・・ 羽振りがよく大金持ちだった頃の面影はなく、最後は事業を縮小し借金をかかえ、たいして好きでもない愛人宅の借家で暮らし、持病が悪化していく。 そして最期は精神病院で迎えなければならず、ひっそりとあっけなく旅立ってゆく・・・ たくさんの人に慕われながら、本当に親しい人たちに見送ってもらえたことで清々しい気持ちになったとはいえ、今までの経歴を考えるとこの最期はなんだかさみしかったです。 人の一生って何なんだろうなと、思わずにはいられません。 一方で、妻の房江の変貌ぶりには驚愕さえ覚えます。 あんなに儚げだった彼女が、苦労を乗り越え、自ら仕事を取り仕切りながら生き生きと働く姿は1巻では想像できませんでしたね。 やっぱり人の一生ってわからないー 願わくはノブちゃんが幸せな人生を・・・と思ったけど、ノブちゃんは著者自身でしたね。 宮本輝さん、お父様からのコトバを上手に昇華して、私を揺さぶる素晴らしい作品をありがとうございました! これからも応援しています。

Posted by ブクログ

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