商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2018/10/26 |
| JAN | 9784106038334 |
- 書籍
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世界史を変えた新素材
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世界史を変えた新素材
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商品レビュー
3.9
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新しい材料は変革をもたらして文明を発展させるという意味で、人類の歴史に果たしてきた役割は大きい。 ファインセラミックスは、純度100%近い材料を用いて、粒のサイズ、焼成温度をコントロールして作る焼き物。コンデンサや電池の電極、高温超電導材料が作り出されている。 コラーゲンは、...
新しい材料は変革をもたらして文明を発展させるという意味で、人類の歴史に果たしてきた役割は大きい。 ファインセラミックスは、純度100%近い材料を用いて、粒のサイズ、焼成温度をコントロールして作る焼き物。コンデンサや電池の電極、高温超電導材料が作り出されている。 コラーゲンは、アミノ酸の鎖が3本絡み合った長い繊維で、ヒドロキシ基によって3本の鎖が結合されている。細胞間の隙間を埋めて貼り合わせる役割を持つほか、骨もコラーゲン繊維の間をリン酸カルシウムの結晶が埋めた構造をしている。コラーゲンは、人間のたんぱく質の3分の1を占める。コラーゲンを煮込むと鎖がほどけて水分を含んだゼラチンになる。木製の弓に動物の骨や腱をゼラチンを主成分とした膠を接着剤として貼り合わせた小型かつ軽量の複合弓は、モンゴル帝国の世界征服において主要な役割を演じた。 恒星内の核融合によって、ヘリウム、炭素、ネオン、酸素、ケイ素、鉄が作られる。鉄が原子核の中で最も安定している。ヒッタイトが開発したのは、海綿状の鉄を木炭の中で熱することで硬く強靭な鋼鉄を作る技術だった。鉄の耐食性を高めるために、スズでメッキしたブリキ、亜鉛でメッキしたトタン、ガラス質を焼き付けた琺瑯、クロムを加えたステンレスが生まれた。 105年、樹皮や麻を灰と共に煮ることにより、セルロースを取り出して作る現代と同様の紙の製法が中国で発明された。751年のタラス河畔の戦いで捕虜になった唐軍兵によってアッバース朝に伝わり、第2回十字軍の際に捕虜となったフランス兵が帰郷後に製紙業を興した。活版印刷は宋で発明され、ヨーロッパでは1450年頃からグーテンベルクが開始した。イスラム圏では印刷することが300年の間禁止されたため、印刷技術が普及しなかったことが、科学技術の面でヨーロッパに逆転を許した大きな要因と指摘されている(ニコラス・バスベインズ)。 石灰岩に粘土、珪石、酸化鉄などを混合して高温で焼いてできた生石灰(CaO)を粉砕したものがセメントで、それに砂や砂利を混ぜて強度を増したものがコンクリート。 ゴムは、イソプレン(C5H8)が長く一直線につながったもの。天然のゴムは夏には溶け、冬には固くなる代物だったが、アメリカのチャールズ・グットイヤーは、ゴムに硫黄を加えて加熱することで耐熱性を持たせることに成功した。球技の多くが19世紀後半に協会を結成したり、現在に続く大会が開始されたのは、良質のゴムが普及したことによる。ただし、グットイヤー社は半世紀後に設立されたもので、資本関係はない。スコットランドのジョン・ダンロップは、1889年に空気入りタイヤを生産する会社を設立した。 プラスチックは、合成樹脂などの高分子物質を主原料としたもの。セルロースと硝酸を化合したニトロセルロースに樟脳を混ぜて硬化したものがセルロイド。象牙で作られていたメガネフレーム、ピアノの鍵盤などに用いられたほか、映画フィルムに用いられたが、燃えやすいために現在ではほとんど使われなくなっている。ポリエチレンは1939年に生産工場が作られ、軽量で絶縁性に優れていることから、第二次世界大戦中のレーダー開発に大きな役割を果たした。現在も、全プラスチックの4分の1を占めている。ペットボトルは、1982年の食品衛生法改正によって飲料用に用いることができるようになった。海洋のマイクロプラスチックの総重量は、2050年頃には魚の総重量を超えるとの試算もされている。 シリコン(ケイ素)は、金属のように電子が自由に動かないが、他の元素をほんの少しだけ混ぜることにより、電子が移動するようになる。半導体とは、不純物の量や光の当て方によって電気の通し具合をコントロールできる物質のこと。電子の少ないホウ素を混ぜたものをp型半導体、電子の多いリンを混ぜたものをn型半導体と呼ぶ。これらの半導体を組み合わせることによって、電流を一方だけ通すダイオードや、情報を記録する半導体メモリなどをつくることができる。トランジスタは、異なる性質の半導体をサンドイッチにしたもので、長寿命かつ低コストで生産でき、いくらでも小さくできる。シリコーンゴム(silicone)は、炭素とケイ素を人工的に結合させたもので、柔軟で耐久性が高く、熱にも強い。 アメリカは、2011年に新材料の開発速度を2倍に上げる政策を打ちだして成功した。これを見て、中国も同様の計画を立てて急速に追い上げた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
特に興味深かったところ。人間のタンパク質のうち3分の1がコラーゲン、細胞と細胞の隙間を埋め、互いに貼り合わせる。壊血病はビタミンC不足で起きるのは知っていたが、ビタミンC不足でコラーゲンができなくなり全身の血管が脆くなっていたことは初めて知った。イスラム教が印刷技術は迫害されたせいで、オスマン帝国の1927年時点で男女合わせてに識字率は10%以下、知識階級しか文字は知らなかった。知識の普及は阻害され、イスラム圏の科学技術はルネサンス以降ヨーロッパに逆転される。
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