雨上がりの川

森沢明夫(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2018/10/25
• JAN: 9784344033795

商品レビュー

2024/08/17

学校でいじめの標的になり学校へ行けなくなってしまった春香。それがきっかけでお母さんの様子がおかしいと気付く春香。そこからいろんな展開がある。最初は霊能者がでてきて春香まで洗脳されていくのだろうかと思ったけど千太郎先生に最初に相談した事がひっかかりながら読みすすめました。
いろんな家族があって、いろんな悩みがある。他の家族が平穏に暮らしているようにみえるだけなんだなと思う。どんな人も家族がいい方向に進んでいけばいいなと思いながら暮らしていて、それがうまくいく場合と行かない場合があるだけなんだと思いました。

コールドリーディングという言葉も初めて聞きました。とても勉強になりました。

2024/06/02

引きこもり中学生 霊媒師になるという 帯が面白そうで読み始めた。
中堅 出版社に勤める家族が娘のいじめにあったことで引きこもりになり普通の幸せを失い バラバラになるのだが…。
夫が元心理学の大学の教授と友人になりアドバイスを受けるが娘も元教授の弟子になりアドバイスを受ける。妻が霊媒師を頼り傾倒していくが霊媒師もまた悩みを抱いている。人との繫がり。読んでいくうちに家族の絆を救ったのはいったい誰だったのか考えさせられた。
暖かい心で読み終えた。

2024/04/15

2018年刊。あぁ、ミステリー仕立てだったんだ。…というのは割と早く分かるが、仕掛けも分かり易い。全ては解らずとも大体が読めてしまって、でも「未だ明かされていない状態」の文章が延々続くのでもどかしく、所々読み飛ばした。細かな展開や、登場人物の各視点の書き分けが上手くて面白いし心温まる部分も有るのだが…。読後感は悪くないが、途中でちょっとイライラさせられたので「3」。