商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小峰書店 |
発売年月日 | 2018/09/10 |
JAN | 9784338287166 |
- 書籍
- 児童書
エヴリデイ
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エヴリデイ
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商品レビュー
4.3
33件のお客様レビュー
Aは物心ついたときから、自分が毎日違う人間になっていることが普通だった。 目が覚めると自分が誰かを突き止め、生活や背景も理解し、1日その身体で過ごす。 でも、一人の少女に恋したとき、少しずつズレが生じ始める。 究極のラブストーリー。
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再読。1回目はえ?これで終わり?という感想が強すぎて結末を忘れていたので、再読後、こんなラストだったのか〜という感じ。 主人公はA。性別や人種は不明。体がない。心だけ。朝、目覚めたら同じ年齢の人の身体に入っている。しかも1日だけ。次の日は別の身体で目覚める。今は16歳。Aはこの現象を受け入れていたのだが、リアノンに出会ってから、どうにかリアノンに認識してもらいたい、と考える。リアノンは女性。彼氏もいる。最初は信じないリアノンだが、毎日違う人になるAの言うことを信じるようになる。 アメリカでは16歳で免許を取れるし、学校に車で行くのも普通なのか、とか大体の人がPCを持っているのか、などアメリカのお国事情もわかるのだが、インターネット空間がなければ、成立し難い話なので、最初はなかなか本筋に入り込めない。 だんだんにこの現象の残酷な面が現れて来て、Aの悲しさを想うと心がちぎれそう。 更にプールという悪魔的な存在が現れて来て、ピンチだとヒヤヒヤするが、プールの秘密は明かされないまま、ラストに至る。なかなか洒落た終わり方なのだが、絶対これで終わるわけないと思う。そして続編の「サムデイ」が出ていた事に先日気づいた。楽しみ! リアノンとAの恋愛話もいいのだが、絶望的な状況をどうやって打開するのか、一体、人間って何だろうと考えさせられる作品でした。
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今まで出会ったことのない設定の物語に最初はかなり戸惑ってしまった。 16歳の主人公Aが男の子か女の子か判然としないまま話は進んでゆく。 舞台はメリーランド州。 Aは毎朝違う誰かのからだで目覚める。 そのからだで1日を過ごし、次の朝にはまた別のからだに移動する。年齢だけ同じで性別...
今まで出会ったことのない設定の物語に最初はかなり戸惑ってしまった。 16歳の主人公Aが男の子か女の子か判然としないまま話は進んでゆく。 舞台はメリーランド州。 Aは毎朝違う誰かのからだで目覚める。 そのからだで1日を過ごし、次の朝にはまた別のからだに移動する。年齢だけ同じで性別や人種は移るまでわからない。 Aは宿主を通して階級格差のあるアメリカの家庭や学校生活を体験する。かなりシビアな状況に置かれるケースも多い。 宿主の記憶や知識にアクセスすることは可能だが、感情へのアクセスができない毎日『エヴリデイ』私がもしAなら、こんな毎日に果たして耐えることが出来るだろうか?作者が読み手に伝えたいことが何なのかを知りたくて読み進めた。 からだがジャスティンになったAは、ジャスティンの彼女リアノンに恋し、初めてここに留まっていたいと思うようになる。恋に落ちる瞬間が瑞々しく描かれていて良かった。 忘れがたい思い出は、愛する者と時間を共有し、積み重ねることにより記憶される。 心と身体のアンバランスなティーンエイジャー。「見た目は変わってもリアノンのためならなんでもできる」と言うAに対し「続けたいけど続けられない」と告げたリアノンは正直な子だと思う。 終盤で思いがけない行動を取ったAの決断、リアノンへの思いが切なくて泣けてきた。 作者の気持ちをより深く知りたいので、続編の 『サムデイ』も読んでみたい。
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