商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/08/30 |
JAN | 9784163908878 |
- 書籍
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ナナメの夕暮れ
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ナナメの夕暮れ
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商品レビュー
4.2
326件のお客様レビュー
面白かった
面白かった! 前作も読みたくなった。
bou
斜に構えていて、素直に物事を受け止めない。 自己愛に満ちながらも自信がなく、人目を気にして気軽に人付き合いができない。かと言って、角を立てないように大人しくは生きられない。だから、クラスの隅っこにいるような反抗的勢力と、分かっているのは俺たちだけ、みたいに殻に籠る。日本全国にそ...
斜に構えていて、素直に物事を受け止めない。 自己愛に満ちながらも自信がなく、人目を気にして気軽に人付き合いができない。かと言って、角を立てないように大人しくは生きられない。だから、クラスの隅っこにいるような反抗的勢力と、分かっているのは俺たちだけ、みたいに殻に籠る。日本全国にそういう人たちは溢れていて、アンチメジャー、アンチヒットチャートを誇りながら、存在証明をギリギリ成り立たせる。オードリーの若林は、そうした連中の象徴的な一人に見えるが、しかし、誰しも斜めっていて、寧ろ、人間全てがそういう生き物だという気もする。その共感で、お笑いが成立するのだろう。 ー 他者に向かっていた牙が、ブーメランのように弧を描いて自分に突き刺さっている状態なのである。昔から言っているのだが、他人の目を気にする人は"おとなしくて奥手な人"などでは絶対にない。心の中で他人をバカにしまくっている、正真正銘のクソ野郎なのである。その筆頭が、何を隠そう私である。 皆んながそうだ。自分以外をバカにする行為は、自己愛とのトレードオフだ。だから、仲間内で殻に籠る自己防衛本能は、他人への悪口と概ねセットなのだ。 私自身は、そうした他者への攻撃による自己防衛がくだらない、と思って、その世界から抜けた。抜けたら、組織や集団そのものがそうした構造で仕上がっていた事に気付いた。その最小単位が、若林的個人だ。言論の許される芸能人ゆえ、その標本となったに過ぎない。 ー 夜の散歩は20年来の日課だ。仕事や飲み会の後で、家で一人でいると頭の中がうるさすぎる。だから、散歩をする。 わかる気がする。時々、読書で拾う単語から連想が止まらず、頭の中がうるさすぎる。先ずは命が守られないと、安心できない。嗜好が広過ぎて曖昧な集団では自分が守られないから、メジャーなイデオロギーではダメだ。その大きな集団から、より守りを確実にするために、マイナーな「趣味友」「思想友」を切り取り、オリジナルな斜め感をイデオロギーとし、そしてそれに必死で属すのだ。そのやり繰りは、一挙手一投足が常に頭を悩まされる。その若きナナメ感は夕暮れを迎えて丸くなりつつあるはずなのだが。
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※このレビューにはネタバレを含みます
私も何かにイライラして、マジョリティを避けて、マイノリティをカッコいいと思い、だいぶ尖ったな行動をしていた。 駄目で、バカで、陰キャで、コミュ障な自分をポジティブに見れるようになりました。 以下、本書より 他人の正解に自分の言動や行動を置きにいくことを続けると自分の正解がだんだんわからなくなる 他人の正解に置きに行くと 例えばその場に人数が多い時にどの人の 正解に置きに行っていいかわからなくなり キョロキョロ オドオドすることになる 多様化された世の中では自分の中の正解に自信が持てなくなる 誰かのせいろに飛びついて 楽をする 自分の中の正解と誰かの正論は根本的に質が違う 僕は違和感を抱いている人の価値観を徹底的に批判していた つまり 本音を確認していた すると自分の価値観がムクムクと立ち上がってきた
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