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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2018/08/24 |
JAN | 9784041066348 |
- コミック
- KADOKAWA
火の鳥(角川文庫版・新装版)(5)
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火の鳥(角川文庫版・新装版)(5)
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商品レビュー
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2482年のある日、ひとりの少年がエアカーから墜落し死んだが、科学の力により小脳全部と大脳の大半を人工頭脳と交換することで彼は生き返った、その代償として彼レオナは生命体を有機体として認識できず、無機物を生き物に感じられるという後遺症が残ってしまったが、あるとき見つけたロボットの...
2482年のある日、ひとりの少年がエアカーから墜落し死んだが、科学の力により小脳全部と大脳の大半を人工頭脳と交換することで彼は生き返った、その代償として彼レオナは生命体を有機体として認識できず、無機物を生き物に感じられるという後遺症が残ってしまったが、あるとき見つけたロボットのチヒロ61298号を恋してしまう。また自分の事故の原因は実は銃で狙撃されたためではないかと疑いを抱き、真相を知ろうとするが、実は彼は火の鳥を見つけようとしていたのだった。 本作では、人間の生命を科学の名の下に加工する科学者が登場する。しかし、レオナは「おねがいだ ぼくを人間かロボットかどちらかにはっきりさせてくれ!」と悲痛な叫びを上げ、また、レオナの体とある人間の脳を合体する手術を実施した科学者に対し悪役の登場人物は「あんまり科学のちからってやつを信用すんな」と言う。 「復活編」と題された本作は、『ブラックジャック』でも良く描かれた、医学を学んだ手塚の本領が発揮されたテーマが骨太に描かれていて、実に読み応えがある。 「未来編」では世捨て人の科学者猿田博士と博士に使えるロビタが登場していたが、ロビタの誕生した経緯も本作で描かれている。なるほど、このように連関していくのか! もう一編は「羽衣編」。羽衣伝説を素材にして、未来からきた女と漁師の男との夫婦生活が描かれる。神社の境内で上演される人形浄瑠璃の舞台を枠組みとして、あえてコマ送りのような表現を用いたスタイルが印象深い。
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わたしは幼少期に図書館で手塚作品も手に取らず、ぼーっと過ごしていたタイプなので、「火の鳥」も未読だったのだけれど、阿部公房の「壁」と同じくPodcast「夜ふかしの読み明かし」の影響で漸く読む気になれたのだった。そんなタイミングで手に入った角川文庫版の5巻「復活・羽衣編」を読んだ...
わたしは幼少期に図書館で手塚作品も手に取らず、ぼーっと過ごしていたタイプなので、「火の鳥」も未読だったのだけれど、阿部公房の「壁」と同じくPodcast「夜ふかしの読み明かし」の影響で漸く読む気になれたのだった。そんなタイミングで手に入った角川文庫版の5巻「復活・羽衣編」を読んだ。 「復活編」がめちゃくちゃ凄かった。ソリッドに希望より残酷さが際立たせてしまうような化学、SF的なアイディアに、ポルノではなく哀しくも必然的にも思える恋から愛、それに現代の社会がこれから抱えることになりそうな問題や、時代やそこにある技術が炙り出すことになりそうな人間の悪意や醜さまでが既に書かれている気がした。早く大きい警鐘も聞こえた。そんなところもSF的だ。 長いスパンが前後しリフレインし、ひとつの真相へ辿り着くプロットも巧みだし、それをナビゲートする、というかそれでしか書けないと思わされる作画(一枚絵がカッコいい!)も素晴らしい。ああ、これは漫画でしか、というか手塚治虫にしか書けない物語、漫画、アートなんだな、と気がついてその事実にも感動した。少し上から目線になってしまったのは反省した。 まとめるなら、超おもしろかった‼︎ということですね。早く読めば良かったとも思うけれど、子供の頃に読んでもぼーっとしていたから、少なくとも今と同じような面白さ興奮はなかったかもな、とも思う。とにかく読めて良かった。次は例のPodcastの回も面白かった「未来編」が読みたいな。
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私は潜在的に「生きる力」みたいなものが抜けていると思うので(それが火の鳥を読み始めた理由なのだけど)、争ってでも生き血を手に入れたいとか、科学の力によってどうしても生き永らえたい登場人物に寄り添えない。 そんな頑張っても本当に幸せになれるのかしら?満たされるのかしら?と疑ってしま...
私は潜在的に「生きる力」みたいなものが抜けていると思うので(それが火の鳥を読み始めた理由なのだけど)、争ってでも生き血を手に入れたいとか、科学の力によってどうしても生き永らえたい登場人物に寄り添えない。 そんな頑張っても本当に幸せになれるのかしら?満たされるのかしら?と疑ってしまう。 例えこじつけでも、それでも生きねばと思える理由が欲しいんだよね。 羽衣編はカメラ位置がかっこ良いね。
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