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衣笠祥雄 最後のシーズン 角川新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2018/08/10 |
JAN | 9784040822655 |
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衣笠祥雄 最後のシーズン
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
山際さんという人は、自分からすればだけど結構旧い時期から書いていたんだな。この本の中に1973年に書いたというものがあって知った。 昔、江夏の引退から始まったナンバーという雑誌が好きでよく読んでいたんだけど、この山際さんとか、他のスポーツノンフィクションライターたちが実に魅力的な...
山際さんという人は、自分からすればだけど結構旧い時期から書いていたんだな。この本の中に1973年に書いたというものがあって知った。 昔、江夏の引退から始まったナンバーという雑誌が好きでよく読んでいたんだけど、この山際さんとか、他のスポーツノンフィクションライターたちが実に魅力的な話を紡いでいて、週刊ベースボールにも月刊ジャイアンツにもない、何というかな、それまで読んだことのないような、一種の郷愁のようなものを感じさせる文章と、写真がまた面白かった。 しかし、この本もそうだけど、落合だったり、東尾だったり、タイトルの衣笠、田淵、星野、村田…こうしてみるともう3人も亡くなってしまってるんだな。いや、そういうことではなくて、何故巨人の選手は取り上げてもらえてないのだろう。 いや、違うのか。他の新聞も雑誌もテレビもラジオも昭和の50年代から60年代は、本当に巨人、巨人、巨人だったのだと。だからこそナンバーのような雑誌は「巨人以外」の路線を貫いたのだろうな。 なのであれば、今は逆に敢えて巨人をぐりぐり掘り下げていく、そういうノンフィクションライターさんがいてもいいのになあと思う。大谷もいい、山本もいい、今永、松井、ダルビッシュ…そこにいくのもいいけれど、やっぱり、ジャイアンツ。そういう本が読みたいなあ…
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鉄人衣笠が若かりし頃にメジャリーガーに聞いた言葉が印象深い。 ホームランを打ちたかったら、ドライ・マティーニを飲むことだ。 マティーニのもつ、冷たい苦味、分かる気がする。
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山際淳司氏と言えば、スポーツノンフィクションというスタイルを確立した人です。代表作は1979年の日本シリーズ 広島vs近鉄 の第7戦9回裏の攻防を描いた「江夏の21球」。以来、選手の人間性を深く描いた作品を多く発表されましたが、1995年に46歳で亡くなられました。 山際氏の多く...
山際淳司氏と言えば、スポーツノンフィクションというスタイルを確立した人です。代表作は1979年の日本シリーズ 広島vs近鉄 の第7戦9回裏の攻防を描いた「江夏の21球」。以来、選手の人間性を深く描いた作品を多く発表されましたが、1995年に46歳で亡くなられました。 山際氏の多くの作品は、現在ではほとんどが絶版となっており、手にすることができません。2018年に衣笠祥雄氏が亡くなられた際に、衣笠氏を取り上げた「バットマンに栄光を」を含む過去の山際氏の短編を集めたのが本書です。登場するのは、星野仙一氏(中日ドラゴンズ監督)、根本陸夫氏(ダイエー監督)、村田兆治(ロッテオリオンズ)、東尾修(西部ライオンズ)、荒木大輔(ヤクルトスワローズ)、落合博満(ロッテオリオンズ)、田淵幸一(阪神タイガース)、江夏豊(西武ライオンズ)といった面々です。どの短編からも1980年代のプロ野球の雰囲気が伝わってきます。 今の選手に比べて言葉での自己表現に積極的でなかった当時のスター選手から、これほど彼らの人間像を描き出す言葉を引き出した山際氏の取材力と、それを表現する筆力はさすがです。今40代以上で、子供の時などにプロ野球をよく見ていた方なら、懐かしく感じつつ読めるのではないでしょうか。
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