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朝が来る 文春文庫

辻村深月(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2018/09/04
JAN 9784167991333

朝が来る

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商品レビュー

4.1

483件のお客様レビュー

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2024/05/18

後半のひかり視点のパートの印象が強く残った。 小さなからだに子どもを授かって、自分で生きていく力がないがために親に決められるがままに子どもを手放す気持ち。 家族の誰もひかりを救うことができなかった環境。 そしてあれほど好きだった相手の巧は真実を知らないままに離れていく現実。 ...

後半のひかり視点のパートの印象が強く残った。 小さなからだに子どもを授かって、自分で生きていく力がないがために親に決められるがままに子どもを手放す気持ち。 家族の誰もひかりを救うことができなかった環境。 そしてあれほど好きだった相手の巧は真実を知らないままに離れていく現実。 どれも15歳では受け止め切れるものではない。 ひかりがどんどん追い込まれていく様子を見るのが苦しかった。 一方で佐都子の強さも印象的だった。 自分の子ども信じ抜くこと。 不妊治療をやめると決めること。 養子縁組を希望すること。 なにより、最後の場面でひかりを抱きしめる強さは心を揺さぶった。 佐都子は朝斗をひかりから子どもとして授かることで救われ、ひかりは佐都子に命を救われた。 お互いがお互いの朝を連れてきたように感じた。 I felt like I saw the sunrise in the last scene.

Posted by ブクログ

2024/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なるほどそれぞれの視点から話が繰り広げられていくのか、ひかり視点の話は終始しんどかった、自業自得だとしても、お母さんが切り札として話したことは絶対に話してはいけないことだったと思う、どんなに辛くても親として、言ってほしくなかった

Posted by ブクログ

2024/05/15

自然と妊娠し、出産し新しい家族が増えてく喜びは当たり前でない。 赤ちゃんの誕生のために辛く苦しい不妊治療に身も心も疲れて考え直した夫婦の新しい家族の迎え。 一方、自分の体がどのように大人になっていくことも無知のまま妊娠出産を経験してしまった中学生。 子どもを育てる時間の中で、子...

自然と妊娠し、出産し新しい家族が増えてく喜びは当たり前でない。 赤ちゃんの誕生のために辛く苦しい不妊治療に身も心も疲れて考え直した夫婦の新しい家族の迎え。 一方、自分の体がどのように大人になっていくことも無知のまま妊娠出産を経験してしまった中学生。 子どもを育てる時間の中で、子どもを信じる事、周りの環境や、社会がどんなであっても話しを聞いて安心することができる両親の存在が本当の家族になっていくと感じました。決して血の繋がりではないのだと。  養子縁組で赤ちゃんを授かる夫婦、一方周りにひた隠し孤独に出産をした中学生のそれぞれに過ごした時間が、最後に鮮やかに優しい光が注がれて読んでる私も助けられた思いでした。 途中私ごとで言いますと、今中学生と20歳の娘がいるので、読み進めるのが辛いくらいハラハラするストーリーでした。

Posted by ブクログ

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