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さらば、シェヘラザード ドーキー・アーカイヴ
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さらば、シェヘラザード ドーキー・アーカイヴ

ドナルド・E.ウェストレイク(著者), 矢口誠(訳者)

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さらば、シェヘラザード ドーキー・アーカイヴ

2,640

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 2018/06/27
JAN 9784336060600

さらば、シェヘラザード

¥2,640

商品レビュー

3.8

8件のお客様レビュー

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2024/05/27

売れる前にポルノ小説書くってのは、一時期の日本の映画監督が、売れる前にポルノ撮ってたヴァイブスに似ている。殺しの分け前の楽屋オチあり。ドナルド・E・ウェストレイクのマニア向け。ウェストレイクを期待すると肩外し感はあるかな。

Posted by ブクログ

2022/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 「ドナルド・エドウィン・ウェストレイクには、悪党パーカーシリーズがヒットする前にポルノ小説を書いていたことがあり、これに材を取った半自伝的小説がある」--たぶん、小鷹信光氏の紹介記事だったんじゃないかと思う。  そんなものがあるんならぜひ読んでみたいと検索してみたところ、職場の隣にある町の小さな図書館に置いてある(おお!)ことがわかり、さっそく借りて読んでみた。  --ポルノ小説のゴーストライター、エド・トップリスは29作目を書こうとして完璧なスランプに陥ってしまった。これまでにも締切り破りを重ねており、あと十日で書かないと今度こそクビになってしまう。なんとか捻り出そうとタイプライターを打ってはみるのだが、ストーリー展開に詰まり、言い訳を連ねたり、脱線して妻の愚痴を並べたり、ティーンエイジャーのベビーシッターとの妄想を書いてみたりと全然まとまりがつかず、延々と第一章を書き直し続けることになる……  1970年発表の作品である。  日本での出版が2018年であるので、実に48年目の訳出となる幻の作品だ。  1966年から1969年までにリチャード・スターク名義で悪党パーカーシリーズを12作発表しており、ウェストレイク名義でアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞した「吾輩はカモである」は1967年、泥棒ドートマンダーシリーズ第一作「ホットロック」は1970年なので、既に売れっ子作家として活躍していた時期の作品となる。  ウェストレイクは、アラン・マーシャル名義で1959年から1964年にかけて28作のソフトポルノを書いたことを認めているが、同時に、アラン・マーシャルの名前を出版社に内緒で友人6人に貸したことも認めているので、エド・トップリスだけでなく彼をゴーストライターとして雇ったロッド・コックスもまたウェストレイク自身だったということになる。  本書が、私小説・半自伝的と評される所以だろう。  残念ながら、自分はこの作品をあまり楽しめなかった。  ノンブルがページの上と下に振ってあり、第一章を書き直すたびに上のページ番号が「1」から振りなおされる。  この仕掛けには“なるほど”と感心し、冒頭の何章かはニヤニヤとしながら読んではいたのだが、たぶん笑いのツボが違うのだろう、爆笑とまではゆかず、後半にトラブルが発生してからは「このあと、どうなちゃうの?」と思いはしたが、最後までなんの解決もみられなかったため、消化不良の感が残ってしまった。  まぁ、ミステリーではないのだから、文句は言えないのかもしれないが。  しかし、本作が駄作・無意味とは思わない。  自分にとっては、面白い作品というより興味深い作品だったというのが正確だろう。  おそらく本書は、その内容よりも書かれたことに意義がある作品なのではないだろうか。

Posted by ブクログ

2019/04/18

とても面白いんだが、え、もう終り、という感じ。出来事が出てこない、と言いながらそれなりに事件もある。書けなくても書けるプロの真骨頂。

Posted by ブクログ

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