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奥のほそ道
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奥のほそ道

リチャード・フラナガン(著者), 渡辺佐智江(訳者)

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奥のほそ道

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2018/05/26
JAN 9784560096291

奥のほそ道

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商品レビュー

4.8

11件のお客様レビュー

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2023/11/22

泰緬鉄道がこのような悲惨な状況下で作られていたことを初めて知った。衝撃を受け続けた物語、様々な人間の心の奥底について考えさせられた。悍ましく印象に残ったページは、医学部の石山教授による若き米兵の生体解剖、取り出した心臓が秤の上で震えていたという記述に、背筋が寒くなった。惨状に慄き...

泰緬鉄道がこのような悲惨な状況下で作られていたことを初めて知った。衝撃を受け続けた物語、様々な人間の心の奥底について考えさせられた。悍ましく印象に残ったページは、医学部の石山教授による若き米兵の生体解剖、取り出した心臓が秤の上で震えていたという記述に、背筋が寒くなった。惨状に慄きながらも、読み進めていくことで、心が穏やかに落ち着ける物語になっていて不思議だった。良い本に出会えたことに感謝。 読了後、映画レイルウェイを観てみようと思った。

Posted by ブクログ

2022/09/30

凄まじい本だった。圧倒的。まず描写力がすごい。体験した本人しか書けないんじゃないかと思うような、各人の具体的な感触、思考の流れ、感情。臨場感ありすぎ。 物語の構成も凄い。語られていく断片が徐々にパズルのピースのように埋められていき全貌を露わにし新たな意味を表す。 父親の経験を基に...

凄まじい本だった。圧倒的。まず描写力がすごい。体験した本人しか書けないんじゃないかと思うような、各人の具体的な感触、思考の流れ、感情。臨場感ありすぎ。 物語の構成も凄い。語られていく断片が徐々にパズルのピースのように埋められていき全貌を露わにし新たな意味を表す。 父親の経験を基に12年をかけて書かれた本。この本には血肉があり、何人もの個人的な叫び、痛み、疑問があり、人類全体の持つ闇、結局のところ暴力とは何なのか、人が人を虐げ続けることとは何なのか、という恐怖や絶望もある。 そして欺瞞や、一つの嘘が人間を壊してしまうということも。 これからもこの本に書かれている一つ一つの文章について考える必要があると思った。

Posted by ブクログ

2021/02/10

1943年、タスマニア出身のドリゴは、オーストラリア軍の軍医として太平洋戦争に従軍するが、日本軍の捕虜となり、タイとビルマを結ぶ「泰緬鉄道」(「死の鉄路」)建設の過酷な重労働につく。そこへ一通の手紙が届き、すべてが変わってしまう……。 本書は、ドリゴの戦前・戦中・戦後の生涯を中心...

1943年、タスマニア出身のドリゴは、オーストラリア軍の軍医として太平洋戦争に従軍するが、日本軍の捕虜となり、タイとビルマを結ぶ「泰緬鉄道」(「死の鉄路」)建設の過酷な重労働につく。そこへ一通の手紙が届き、すべてが変わってしまう……。 本書は、ドリゴの戦前・戦中・戦後の生涯を中心に、俳句を吟じ斬首する日本人将校たち、泥の海を這う骨と皮ばかりのオーストラリア人捕虜たち、戦争で人生の歯車を狂わされた者たち……かれらの生き様を鮮烈に描き、2014年度ブッカー賞を受賞した長篇。

Posted by ブクログ

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