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武士の日本史 岩波新書1718
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武士の日本史 岩波新書1718

髙橋昌明(著者)

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武士の日本史 岩波新書1718

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2018/05/23
JAN 9784004317180

武士の日本史

¥1,144

商品レビュー

3.9

15件のお客様レビュー

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みんなの感想まとめ
  • 武士歴史再考
  • 武士像変遷
  • 社会的役割分析
  • 中世権力構造
  • 武士道再構成
  • 芸能人としての武士
  • 戦闘者を超えた存在
  • 歴史的思い込み解消
  • 日本史の新視点
  • 歴史愛好者必読

本書は、武士の歴史とそのイメージの変遷を深く掘り下げ、私たちが抱く「武士像」がいかに後世の解釈や創作によって形成されたものであるかを探求しています。著者は、武士を単なる戦闘者ではなく、広義の「芸能人」として捉え、武士の役割や存在意義を新たな視点から提示します。また、武士の成立過程や中世の権力構造、さらには近代における武士道の再構成についても詳述し、固定観念を揺さぶる内容が展開されています。特に、武士が単なる戦闘階級ではなく、社会的・軍事的な役割を持つ存在であったことを示す実証的な分析が印象的です。読者は、歴史の中に潜む思い込みに気づきつつ、武士とは何かを再考する機会を得ることでしょう。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/09/20

文献や研究に基づいて、我々が持っている武士のイメージからはかなり違った武士の実像の歴史的変遷を丁寧に説明する内容。 読み進めるのはなかなか大変だったがよい内容だった。排他的で他国にやたら好戦的で根拠の乏しい日本すごい説にとりつかれている人に読んでほしいけどまあ読まないだろうな。

Posted by ブクログ

2026/06/04

百姓がすべて農民とは限らない。侍がすべて武士とは限らない。 そんなことは常識だと言う人は、かなりの歴史通だろう。 農民や武士は本来、生業を表す言葉であり、百姓や侍は身分を示す言葉である。したがって、農民ではない百姓もいれば、武士ではない侍も存在したのである。 ところが私たち...

百姓がすべて農民とは限らない。侍がすべて武士とは限らない。 そんなことは常識だと言う人は、かなりの歴史通だろう。 農民や武士は本来、生業を表す言葉であり、百姓や侍は身分を示す言葉である。したがって、農民ではない百姓もいれば、武士ではない侍も存在したのである。 ところが私たちは、武士を支配階級、百姓を被支配階級として理解している。その固定したイメージが形づくられていったのは、少なくとも豊臣秀吉の刀狩以降のことだという。 本書は、武士の成立から発展までを辿りながら、私たちが抱く「武士像」がいかに後世の解釈や創作によって形づくられたものであるかを検証していく。 なかでも印象的だったのは、「武士は芸能人である」という著者の大胆な定義だ。 もちろん現代のタレントという意味ではない。「芸能人」とは本来、「芸を能くする人」のことである。琵琶や鼓の名人だけではなく、職人や学者、さらには博打打ちまで含まれていた。そして武士は武芸を専門とする人々であった以上、広い意味では芸能人の一種だというのである。 また、本書は歴史上の通説にも鋭く切り込む。 たとえば長篠の戦いで有名な「武田騎馬軍団」と「織田軍三段撃ち」である。多くの日本人が学校で学んだイメージだが、著者によれば、その多くは後世に形成された歴史像であり、実際の戦闘の姿とは大きく異なるという。 本書の後半では、さらに日本人の精神史へと議論が及ぶ。 私たちは「武士道」や「士道」を古来から連綿と続く日本固有の精神として捉えがちである。しかし著者は、そのイメージの多くが近代以降に再構成されたものであると指摘する。 この主張をどこまで受け入れるかは読者によって異なるだろう。だが少なくとも、本書を読むと、私たちが当然と思っている歴史認識の中に、意外なほど多くの思い込みが含まれていることに気づかされる。 武士とは何だったのか。 その問いを通して、日本人が自らをどう理解してきたのかを考えさせられる一冊である。

Posted by ブクログ

2026/02/14

【内容】 古代から中世にかけての武士の実像を、その発生から発展過程、戦闘の様態や武器の使用等、社会的・軍事的側面を含めて幅広く解説している。とりわけ武士が自然発生的な「戦闘階級」ではなく、王権・貴族政権が地方支配や治安維持を委ねる過程で制度的に位置づけられていった存在であるこ...

【内容】 古代から中世にかけての武士の実像を、その発生から発展過程、戦闘の様態や武器の使用等、社会的・軍事的側面を含めて幅広く解説している。とりわけ武士が自然発生的な「戦闘階級」ではなく、王権・貴族政権が地方支配や治安維持を委ねる過程で制度的に位置づけられていった存在であることを明らかにする。また中世においては、天皇・公家権門と武家政権が相互依存的に並立する統治構造(いわゆる権門体制)の中で武士が機能していた点を指摘する。 近世に入ると、長期の泰平のもとで武士は軍事的実務者から支配身分へと性格を変化させ、朱子学的秩序観・倫理観を基盤として自己規定を再編していく。本書は、この段階で形成された規範意識を、しばしば中世以来の連続的伝統とみなされがちな「武士道」の実質的成立過程として位置づけ、それが歴史的状況の産物であったことを論証する。 さらに近代国家形成期には、こうした近世的武士観が再解釈され、国民道徳・国家理念を支える思想資源として再構築された結果、武士像やその歴史が理念的に単純化・抽象化され、「日本人の精神」の淵源として広く流布した過程を明らかにしている。すなわち本書は、武士そのものの歴史に加え、「武士という歴史像がいかに形成され、利用されてきたか」という表象史的側面を重視している。 【感想】 前半の歴史叙述は実証的で詳細であり、その分専門用語も多く難解な印象を受けたが、武力が中央政権によって治安維持機能として制度的に承認されたことが武士成立の重要な契機であった点や、中世国家を単一権力ではなく朝廷と武士政権の複合的支配構造として理解する視角など、従来の通俗的武士像を修正する示唆に富んだ内容と感じた。 後半では近世における武士道的規範の成立とその思想的背景、さらに近代における再編・普遍化の過程が論じられる。近代日本がいかに歴史的武士像を選択的に再構成し、教育・倫理・国家意識の中に制度化していったかを検討する思想史的分析として理解すべき部分であろう。 昭和期においてそれらの観念が戦争遂行を精神面から支える要素として動員された事実を踏まえると、武士や武士道を不変の伝統としてではなく、歴史的に形成・変容してきた概念として捉えることの重要性を再認識させられる一冊である。

Posted by ブクログ

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