商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2018/03/01 |
JAN | 9784140817353 |
- 書籍
- 書籍
闇に魅入られた科学者たち
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
闇に魅入られた科学者たち
¥1,650
在庫あり
商品レビュー
3.7
19件のお客様レビュー
科学者が悪行を行うに至った過程を調べた作品。 優生学などは当時どの国もありえたし、日本でも断種法などが合ったことは確か。 それを闇と例えるのは未来にいる今だからこそできることであり、当時正しいと思っていた事を誰かが疑っていたのか。 今、まさに正しいとされている事が正しいかど...
科学者が悪行を行うに至った過程を調べた作品。 優生学などは当時どの国もありえたし、日本でも断種法などが合ったことは確か。 それを闇と例えるのは未来にいる今だからこそできることであり、当時正しいと思っていた事を誰かが疑っていたのか。 今、まさに正しいとされている事が正しいかどうかをどう考えたらいいのだろうか。 このことを警告と捉えるなら、何ができるかを考えたいと思った。
Posted by
テレビでも見たけど書籍化されてるのを知って読んでみた。 化学には光の側面と闇の側面があるという、当たり前のようで忘れがちなことを人間の負の遺産として残る人体実験の歴史をテーマに描かれている。 文章だとやや冗長な感じもあり、写真なども少なかったので面白さが伝わりきってない感じも...
テレビでも見たけど書籍化されてるのを知って読んでみた。 化学には光の側面と闇の側面があるという、当たり前のようで忘れがちなことを人間の負の遺産として残る人体実験の歴史をテーマに描かれている。 文章だとやや冗長な感じもあり、写真なども少なかったので面白さが伝わりきってない感じもあって少し残念。
Posted by
この本には、ワクワクするような奇妙な話が詰まっている。人間がタブー視して目を覆いたくなるような、しかし、そこで暴かれる事は、まさに理性に抑えられる前の人間自身であり、そんな一面を持つという、普段隠しているような性質を白日のもとに晒す嫌悪感を感じながらも、怖いもの見たさを満たしてく...
この本には、ワクワクするような奇妙な話が詰まっている。人間がタブー視して目を覆いたくなるような、しかし、そこで暴かれる事は、まさに理性に抑えられる前の人間自身であり、そんな一面を持つという、普段隠しているような性質を白日のもとに晒す嫌悪感を感じながらも、怖いもの見たさを満たしてくれる。大人の性愛の存在を初めて知った幼少期の背徳みたいな。 人体実験が外科手術を飛躍的に向上させた。 切り裂きハンターと呼ばれたジョンハンターの話だ。ハンターは、ドナー(歯の提供者)を募り、歯わずかばかりの金を目当てに並んだ貧しい子供たちから健康な歯を引き抜き、その歯を新鮮なうちに貴族の歯茎に縛り付けた。移植された歯は、三年ももったという。他にも電気を用いて、心臓に刺激を与え蘇らせる「蘇生術」、温めた注射器に男性の精液を採って「人工授精」にも挑戦するなど、色々やっている。死体を解剖し、知識を身につけ、動物で試し、人体で試す。 他にはロボトミー手術の話やスタンフォード監獄実験など。スタンフォード監獄実験は有名だが、なんで学生がそこまで役にのめり込んだのか、本書はその実験を中断する所まで詳細が明かされていて興味深い。 デュアルユースとは軍民両用に使えるということだが、学問そのものがデュアルユースであると著者は述べる。科学技術もそうだし、権力がそもそもデュアルユースだが、宗教や倫理観もそうだ、と思う。
Posted by