![名画の謎 陰謀の歴史篇 文春文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001902/0019028570LL.jpg)
![](https://content.bookoff.co.jp/assets/images/banner/campaign/limited/blank-750-120.png)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2018/03/01 |
JAN | 9784167910402 |
- 書籍
- 文庫
名画の謎 陰謀の歴史篇
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
名画の謎 陰謀の歴史篇
¥946
在庫なし
商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
怖い絵とコラボしたプラネタリウムに行ったことで、ひさしぶりに中野先生の御本が読みたくなり再読しました。 西洋画を見るのがとても好きですが知識は殆ど0、難しい本が読めない私でも楽しめます。まるで推理小説やゴシップを見ているような気分で絵画を鑑賞することができます。 グロスの項で「時代が求める才能というものがあり、その時どこにいるかで運命は大きく変わる」という文章が特に印象に残りました。 他の作品の感想でも書いたのですが、怖い絵コラボの企画展をまたやってほしい!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
再読。こうやって絵を読み解くことが出来るのは幸せだと思う。 今回、何度目かの再読だが、01 消えた少年たち、については子どもといろいろ話をした。ちょうど薔薇戦争を習っていたからだ。教科書では薔薇戦争終結、チューダー朝が始まる、という二言で終わってしまうことだけれど、その中でもいろいろなドラマがあり、悲劇がある。私は「戦争の終わりに両家の男女が結婚し、ピンクの薔薇になりました、めでたしめでたし」のように覚えていたので、今回しっかり読んでみて、自分がなんと浅はかな読み方をしていたかを痛感した。 05 トロイア戦争の悲劇 はこの絵自体にはさほど興味がわかなかったが、先日行った、メトロポリタン美術館のエル・グレコの「羊飼いの礼拝」とそっくりな絵が、プラド美術館にあり、それを見比べて非常に興味深かった。グレコの光の当たり方は劇場のように見える。また人の顔の伸び方(子供の頃からソラマメ型と思っていた)がやはり独特。しかし嫌いにはなれない。フェリペ二世が「祈る気になれない」が評価していた、という気持ちが分かるような気がする。 12 あふれかえる死 はブリューゲル「死の勝利」。プラド美術館所蔵。大きい図で解説を読みながら、骸骨の動きや人の動きを見ていた。とても楽しい。ブリューゲル展、日本でやらないかなあ。 同様に 10 異端審問所の妖怪たち のゴヤも大きな図で見ていた。ゴヤ展、日本でやらないかなあ。13 笑うコサック レーピン「トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック」も大きい図で見る。亡くなった義父が残してくれた「講談社 世界の美術館」シリーズが非常にありがたい。 先日行った、メトロポリタン美術館に来ていたジェローム(来ていた作品は「ピグマリオン」)。こちらで解説されていたのは「仮面舞踏会後の決闘」。決闘後の虚無感がとても現れているように思う。 ああ、見たい絵が尽きないなあ。
Posted by
11月ラストの一冊はこちら。 おなじみ、中野京子さんのアートミステリーブック。 「名画の謎シリーズ」より、第3弾。 中野京子さんの本は、アートガイドのようで、何だか西洋美術史ミステリーのような、ワクワクさせる味わいもあるのが良いよね。 取り上げるアート作品の解説だけでなく、...
11月ラストの一冊はこちら。 おなじみ、中野京子さんのアートミステリーブック。 「名画の謎シリーズ」より、第3弾。 中野京子さんの本は、アートガイドのようで、何だか西洋美術史ミステリーのような、ワクワクさせる味わいもあるのが良いよね。 取り上げるアート作品の解説だけでなく、それが描かれた国やヨーロッパの当時の背景など、名画を通して神話や世界史も勉強できるという魅力の詰まった一冊。 スーラの「グランドジャット島の日曜日の午後」、フェルメール「恋文」、エルグレコ「ラオコーン」、ブリューゲルの「死の勝利」など、国、時代を行き来して、17作品を紹介している。 フェルメールの章での、オランダ画家のことに関しての記述が興味深かった。 17世紀のオランダ黄金時代。オランダでは中産階級の人々が狭い部屋に飾るために絵を買い求めた。 そのためにオランダの絵は、フェルメールのように小さい作品が多かったらしい。 まだ、その当時のオランダ画家は兼業が多かったらしく、フェルメールは画商も務めた。 そのためにフェルメールの作品数が非常に少なかったとも言われる。 また、オランダは「耳の人」でなく「眼の人」という表現もなるほど、と思った。 確かにオランダは思いつく作曲家がいない。でも、画家は、ゴッホ、モンドリアン、レンブラント、など沢山思いつく。 逆に、ドイツ人は「耳の人」らしい。 確かにドイツには3大Bのバッハ、ベートーヴェン、ブラームスがいる。 でも、有名画家は少なく、未だデューラーがその座を欲しいままにしているらしい。 巻末の宮部みゆきさんによる解説も面白かった! 確かに教科書では冷遇されている画家も、中野さんの手にかかれば興味が湧いてくるマジックにかかってしまう。 名画の謎シリーズ、読破してみよう。
Posted by