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江戸庶民の読書と学び
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江戸庶民の読書と学び

長友千代治(著者)

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江戸庶民の読書と学び

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勉誠出版
発売年月日 2017/10/01
JAN 9784585221937

江戸庶民の読書と学び

¥5,280

商品レビュー

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2025/02/10

江戸時代の庶民が書物に学び、読書する姿。 加えて、堂上貴族や武家での学びと読書。 読み書き学問を身につけるための教科書や啓蒙書と 出版本屋や作者、貸本屋、寺小屋などを、 戸時代の歴史の流れの中で具体的に考察する。 ・はしがき 第一章 近世初頭の書物と読書瞥見 第二章 近世における...

江戸時代の庶民が書物に学び、読書する姿。 加えて、堂上貴族や武家での学びと読書。 読み書き学問を身につけるための教科書や啓蒙書と 出版本屋や作者、貸本屋、寺小屋などを、 戸時代の歴史の流れの中で具体的に考察する。 ・はしがき 第一章 近世初頭の書物と読書瞥見 第二章 近世における出版と読書 第三章 近世庶民の学問とは何か 第四章 江戸初心者の勉学 第五章 日常生活の中の文事 第六章 江戸美人の読書 第七章 再説・浄瑠璃本の需要と供給 第八章 食事作法 第九章 貸本屋略史 第十章 名古屋の貸本屋大惣 ・あとがきに代えて――『浄土宗回向文和訓図会』 ・初出一覧、索引 江戸時代初期、堂上貴族や上級武家方は、書物の貸借と写本に よる読書。印刷や活字本が登場し、更に製版本へ。 商業出版と成り、三都に、他地域にと本屋が生まれ、 全国に出版本屋が広がる。各地への行商本屋や市中の巡回本屋、 そして貸本屋の登場は、庶民の読書熱に呼応する。 得意先を訪ね、弁舌と容貌(美男美女?)で注文を受けた。 読み物や実用書に交えて、好色本も勧めたりもする。 その業態や仕入れ、貸本の整備等も紹介されている。 次いで、堂上貴族や上級武家方とは異なる庶民の学び。 7,8歳で寺小屋に入門し手習いを始める。 文字を書き、読んで学ぶことで読書を楽しめるように。 そんな学びの場は躾と啓蒙の場。男子と女子での異なる学び。 それぞれの家職に必要な知識と教養を身につける学習と学問。 啓蒙学者と教科書を製作した出版本屋の、存在。 庶民の読書熱支えるために、黄表紙や合巻等の新ジャンルでは、 貸本よりも大きさが異なる中型横本や小型本を出版し、 安価な購入し易い本も販売されるようになる。 各章がそれぞれ独立した感があり、重複した記述も多く、 行きつ戻りつしながらの読書になりました。 それでも引用資料がたっぷり記載されていて、良かったです。 男女や境遇での読書内容や算術の学びの、違いも分かります。 また、名古屋の貸本屋・大惣の歴史の話が秀逸。 商売の様子のみならず、目録が作られるほどに貸本を蓄蔵し、 その数22,000余部。それらが明治時代の売り立てで、 国会図書館や大学図書館等に入っていたことなど、 興味惹かれる内容満載でした。

Posted by ブクログ

2018/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江戸時代の写本、出版、貸本についての本で、最初の部分は江戸初期の上流社会の本の貸し借りについて書かれており、いきなり入りにくい本の仕立てになっています。またあとがきにもありますが、中身としてはかなり重複していて、同じ内容が別の賞で何度も取り上げられています。 中盤は庶民の手習いの教科書だった往来物について、結構詳細に書かれています(重複が多いですが)。 三都の町人の識字率が高く、ある程度の教育を受けていたということや、農村でも村役人クラスでも江戸後期にはかなりの識字率だったろうということは他の本でもわかりますが、江戸時代の人口約3000万人超えのほとんどの一般農民の識字率はどうだったのか知りたいと思っていますが、この本の中にヒントがありました。「農業は昼夜暇がないので、諸芸は勿論算数等も学ぶには及ばない、耕作さえ勤めれば、無筆夢算でも役人が役銭を勘定しているので、能書・達算で農業を怠るより、何も知らないほいうがまさる。」村役人は学ぶ必要があると言っていますが、それ以外は不要で、耕作に励んでいればい良い、と言っているようです。やっぱり一般百姓は読み書きそろばんはできなかったんでしょうね。

Posted by ブクログ