商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2017/12/21 |
JAN | 9784041066850 |
- 書籍
- 文庫
ヒトラーの試写室
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商品レビュー
4.1
38件のお客様レビュー
松岡圭祐の作品はハマれるかどうかが全てだ。 一番の理由は博識な情報量ゆえにある。その作品の世界に入り込めてワクワクしながら読み進められる時は、なるほどこういう背景があるのかなどと感心してしまう。逆に面白くないと思ってしまうとその博識ぶりが鼻について、物語はつまらないのに情報だけ満...
松岡圭祐の作品はハマれるかどうかが全てだ。 一番の理由は博識な情報量ゆえにある。その作品の世界に入り込めてワクワクしながら読み進められる時は、なるほどこういう背景があるのかなどと感心してしまう。逆に面白くないと思ってしまうとその博識ぶりが鼻について、物語はつまらないのに情報だけ満載してどうするんだよと思ってしまう。 本作は残念ながら後者のつまらない方。戦前の日本映画の特撮のハシリが円谷英二と共に展開し、ドイツの絶頂期から敗戦までの変遷がゲッベルスを中心に描かれているが、どうにもワクワクしなくて面白くなかった。 原因は主人公や他キャラクターの描き方がショボいからだろう。全然魅力的でない。いくら歴史上の有名人が何人も登場したところで、キャラが立っていなければ情報過多なだけの退屈な物語だ。
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実在したとしたらすごい。家族の絆、仲間の絆、プロとしての誇り、時代の翻弄される技術者、素敵な敏子さん、歴史上の人物の登場、いろんなものひっくるめて楽しめました。
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円谷英二に特撮技術を学んだ柴田彰がドイツで一連の技術を伝授する物語だが、ドイツの体制の頑なさの中で何とか撮影を続行する過程は読んでいてもどかしい感じだったが、映画関係者の中には理解者もおり、彰が成果を上げることがで来たのは誇らしいと感じた.沈没船を表現する際に波を寒天で代替えする...
円谷英二に特撮技術を学んだ柴田彰がドイツで一連の技術を伝授する物語だが、ドイツの体制の頑なさの中で何とか撮影を続行する過程は読んでいてもどかしい感じだったが、映画関係者の中には理解者もおり、彰が成果を上げることがで来たのは誇らしいと感じた.沈没船を表現する際に波を寒天で代替えするアイデアが出てきたが、日本の特撮の極意を表していると思った.戦時下での芸術活動の困難さをうまく表現している件が数多く出てきて、このような時代を現在でもよく認識しておく必要があると痛感した.
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