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マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代 角川文庫
968円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2017/12/21 |
JAN | 9784041047491 |
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マジカル・ヒストリー・ツアー
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マジカル・ヒストリー・ツアー
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商品レビュー
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肖像画、産業革命、作家の生きた時代と、母国の歴史の重さ。そういう様々な視点から、ミステリの構造を解いていく本。書籍というのは娯楽ではあるけれど、同時に社会そのものや政治でもあるのだな、ということが良く分かります。 難しい歴史背景はさておき、文中に例として引かれた作品がどれも面白...
肖像画、産業革命、作家の生きた時代と、母国の歴史の重さ。そういう様々な視点から、ミステリの構造を解いていく本。書籍というのは娯楽ではあるけれど、同時に社会そのものや政治でもあるのだな、ということが良く分かります。 難しい歴史背景はさておき、文中に例として引かれた作品がどれも面白そうで、何篇か通販で購入しました。一般の書店のベストセラーの棚には絶対に並ばない、ここで紹介されなかったら出会えなかったであろう作品たち。これらを読むのも楽しみです。
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19世紀に生まれた小説の一ジャンル「ミステリ」。なぜこの時期にミステリが生まれ、一大ジャンルとなったのか。名作ミステリ、絵画や建築、中世から近代へと移行した当時の時代背景などをもとに考察する。まえがきで、「本書を読むことで結末の推測がやや容易になるかもしれない」として、「時の娘」...
19世紀に生まれた小説の一ジャンル「ミステリ」。なぜこの時期にミステリが生まれ、一大ジャンルとなったのか。名作ミステリ、絵画や建築、中世から近代へと移行した当時の時代背景などをもとに考察する。まえがきで、「本書を読むことで結末の推測がやや容易になるかもしれない」として、「時の娘」「緋色の研究」「ノーザンガー・アビー」「薔薇の名前」の4つが挙げられている。私は「緋色の研究」を除いて未読だけど、犯人が分かってしまうようなネタバレはなかった。むしろ「薔薇の名前」はすごく読みたくなった。「荒野のホームズ」「わたしの名は赤」も面白そうだ。ミステリ好きなので楽しめた。
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昔はやったニューヒストリシズムの文芸批評のような本かと思っていた。 いくつかの、ミステリの嚆矢となる作品を取り上げ、それぞれを書かれた当時の時代背景(そこには美術品も含む)の中に置いて解釈する、というようなー。 ところが、この本の射程はもっと長かったのだ。 近代という時代の特質が...
昔はやったニューヒストリシズムの文芸批評のような本かと思っていた。 いくつかの、ミステリの嚆矢となる作品を取り上げ、それぞれを書かれた当時の時代背景(そこには美術品も含む)の中に置いて解釈する、というようなー。 ところが、この本の射程はもっと長かったのだ。 近代という時代の特質が、見ることや語ることを変質させ、ミステリというジャンルを生んでいくという運動を解明しようとした本だと理解した。 とはいうものの、やはりどこかで富山多佳夫さんの本や、その論じ方を思い出さずにはいられず、既視感がどうもぬぐえなかった。
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