あやかし 妖怪 時代小説傑作選 PHP文芸文庫

アンソロジー(著者), 畠中恵(著者), 木内昇(著者), 折口真喜子(著者), 宮部みゆき(著者), 霜島ケイ(著者), 小松エメル(著者), 細谷正充(編者)

• 販売会社／発売会社: PHP研究所
• 発売年月日: 2017/11/10
• JAN: 9784569767802

商品レビュー

2023/08/08

女性作家による時代ホラー六篇
・「四布(よの)の布団」畠中恵『ぬしさま』所収
・「●(こおろぎ)橋」木内昇
・「あやかし同心」霧島ケイ『のっぺら　あやかし同心捕物控』所収
・「うわんと鳴く声」小松エメル『うわん　七つまでは神のうち』所収
・「夜の鶴」折口真喜子『踊る猫』所収　　
・「逃げ水」宮部みゆき『あんじゅう　三島屋変調百物語事続』所収

2022/11/03

妖怪や怪異をテーマに選ばれた、女性作家による時代小説アンソロジー。

六編のトップバッターは「しゃばけ」シリーズから畠中恵、トリは「三島屋変調百物語」シリーズから宮部みゆきと、安心の作品が揃えられているので、読んで損はなし。

他の四編の中では、木内昇が良かった。
やわらかな紀ノ国のことばと江戸ことば、仄暗い蔵の中でのやり取り。どこか寂しく、からりとした、ラストシーンの初冬の空。しみじみ、余韻が残った。

『あやかし○○』『もののけ○○』が、ラノベでもコミックスでも乱発気味だけれど、やはり科学や電気が幅を利かせる前の世界と相性がいいというか、しっくりくるなぁ。

2022/10/25

江戸時代を舞台にあやかしをメインにした、女性作家によるアンソロジー6編。読んだ作品もあったが、木内昇氏は始めましてで、不勉強で直木賞作家さんとは知らなかった。この作品の世界観が凄く好きだった。沢山書かれているので探して読んでみたい。