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ファインダーズ・キーパーズ(下)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2017/09/29 |
JAN | 9784163907123 |
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ファインダーズ・キーパーズ(下)
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商品レビュー
4
24件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
メインがトランクを拾った少年ピートでホッジズさんたちが出てくるのが割と後半だった。 家族を助けるために奔走するピートに私も子供を持つ身として心を打たれました。 1人の作家の作品が心を動かし、その後の行動を良くも悪くも変えてしまう力があるのを改めて感じました。 作中でピートが言ったロススティーンの作品を読んで人生が変わったと言おうとしたけど僕は18になったばかり、ティーンエイジャーに変わるような人生はなく、心が変わったと言っているのが印象に残った。 本を読んで雷に打たれたような衝撃があるのって分かるなとも感じました。 モリスもピートもロススティーンの作品に大きな影響を受けたけどその差は対極。 でも作品への愛は同じくらい深く、極限の状態でピートがノートのネタバレをするシーンではモリスも思わず食いついてほんのすこしだけ殺人者モリスから青年モリスに戻ったようだった。 そしてホッジズの指示を全く聞かないですぐ後をついていってしまうジェロームとホリーが可愛い! でもそれでいつも助けられるんだよね。 最後はなんだか不穏な終わり方。 ファインダーズ・キーパーズ最大の敵との最終決戦。次回作も楽しみだけど終わってしまうのかー!
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「ミスターメルセデス」の続編。 とはいえ、まず、有名作家が強盗に襲われて、それから30年後犯人が埋めたものを見つけた少年がいて…。 犯人が出所してきて、少年に迫っていくのだけど、まぁ、こいつが完全にいかれている。だもんで、少年には残酷が運命しか思えなくて、読むのが全く進ま...
「ミスターメルセデス」の続編。 とはいえ、まず、有名作家が強盗に襲われて、それから30年後犯人が埋めたものを見つけた少年がいて…。 犯人が出所してきて、少年に迫っていくのだけど、まぁ、こいつが完全にいかれている。だもんで、少年には残酷が運命しか思えなくて、読むのが全く進まなかったよ。 って、それほどいかれている人物を描けるキングはやっぱりすごい。 いかれてるのだけど、へんに知的で、妙な純粋さもある。 が、めちゃくちゃいかれている。 生い立ちも語られているのだけど…。 両親が哀れだよ。 少年も色々大変で…。 って、通奏低音のように「ミスターメルセデス」の事件があるのが地味に怖い。 で、こう解決しますかって感じなのだけど、最後の最後で怖かった。 ホラーの帝王はぱない。
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殺された作家のノートが仮釈放中のモリスと高校生になったピートの運命を捩り合わすところに元警官の探偵ホッジスがどう絡んでいくのか、読みだしたら止まらない下巻。彼らの行動はすべて現在形で書かれ、さながら三つの場面を並行して視ているような感覚に陥る。もしかしたら『ミスター・メルセデス』...
殺された作家のノートが仮釈放中のモリスと高校生になったピートの運命を捩り合わすところに元警官の探偵ホッジスがどう絡んでいくのか、読みだしたら止まらない下巻。彼らの行動はすべて現在形で書かれ、さながら三つの場面を並行して視ているような感覚に陥る。もしかしたら『ミスター・メルセデス』も同じような書き方がったのかもしれないが、読んでないのでわからない。 訳者あとがきによると、隠棲して殺された作家ロススティーンは、サリンジャーとアップダイクを思い起こさせるとあったが、ニューヨーク住まいで突然引退した作家といえばサリンジャーだが、アップダイクは読んだことがないので年代記スタイルの長編小説のほうはわからなかった。これを機会にアップダイクも読んでみよう。 ミステリーとしてもちろん楽しめるが、全編キングの文学愛に満ち溢れていて、特にアメリカ文学の書誌学的見地からレポートを書けば特Aくらい貰えるんじゃないか、とすら思える。「ランナー」シリーズの主人公ジミー・ゴールドを軸に、モリスとピートは合わせ鏡のように似ている。モリスの妄執は常軌を逸しているが、ピートがモリスにシンパシィを寄せてしまうラストには共感してしまう。 「退職刑事ホッジス三部作」の二作目ということで、完結編に向けてのお膳立てを整えることをキングは忘れてはいない。この調子でいけば、完結編はキングお得意のサイコホラー風味のミステリーになりそう。ホッジス、ホリー、ジェロームのトリオがどんな戦いに挑むのか。翻訳が出版されるまでには『ミスター・メルセデス』を読んでおこうと思う。
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