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30年にわたる観察で明らかにされた オオカミたちの本当の生活 パイプストーン一家の興亡
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | エクスナレッジ |
| 発売年月日 | 2017/08/01 |
| JAN | 9784767823683 |
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30年にわたる観察で明らかにされた オオカミたちの本当の生活
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30年にわたる観察で明らかにされた オオカミたちの本当の生活
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カナディアンロッキー、バンフ国立公園、ボウ渓谷に暮らしたシンリンオオカミ一家の、動物行動学者による観察記録。「直接観察」による、あくまでも距離をおいての観察。そして素晴らしい写真がその生き生きとしたオオカミたちの姿を伝える。オオカミは考えている、見据える目。 副題に「パイプスト...
カナディアンロッキー、バンフ国立公園、ボウ渓谷に暮らしたシンリンオオカミ一家の、動物行動学者による観察記録。「直接観察」による、あくまでも距離をおいての観察。そして素晴らしい写真がその生き生きとしたオオカミたちの姿を伝える。オオカミは考えている、見据える目。 副題に「パイプストーン一家の興亡」とあるように、2009年秋、父スピリットと母フェイスは生まれて数カ月の子供3頭と青年の2頭を連れて奥地パイプストーン渓谷からやってきた。わずかなうちになわばりを確立し、この地で6回子供を生み、その後5年にわたってボウ渓谷を支配した。 そして最後は・・ あまりにも悲しい。途中、最初に子供としてやってきたブリザードと名付けられ、一家の中堅として子育てを助けてきた雌オオカミ・ブリザードが、母によって群れを追われ、その後・・ もう、この描写は涙が出てしまった。 最後は父母の老齢化、交通事故死による獲物の減少などにより、群れが機能しなくなってゆく。そして余裕が無くなった生活では、じゃれあい、などの行動が無くなっていた。このじゃれあい、こそが群れの中のコミュニケーションを育み、子狼が成長するのに欠かせないものだというのだ。なにか、人間と同じだな、と感じる。 もといた人気の無い奥地から、何故開発の進んだボウ渓谷にやってきたのか、それは謎だという。道路や鉄道で食糧であるシカなどの有蹄動物が多く死に、それを食糧にできる。道路は藪を移動するより容易だ。ボウ渓谷には水場が多くある、などが考えられるというが、この一家も最後の「亡」の部分では道路や鉄道で一家の面々が多く死んでいる。そして、途中ブリザードが群れを出されたのも、この有蹄動物の多数の事故死による食糧難だった。容易に事故死体を食べられる以上に、獲物が事故死していたのだ。主要な獲物のアメリカアカシカが政府により別の地域に移送されたのも原因のようだ・ ドイツ人の動物行動学者ギュンター・ブロッホがつぶさに観察しその様子が語られる。観察方法は「直接観察」。GPS首輪などは使わず、車で、訓練を与えた犬に狼の臭いをキャッチさせ、最低でも200mの距離は保つようにした。 この観察の最大の目的は、公園内のオオカミの代弁者になること。オオカミ一家の日常に人間が与える影響を直接この目で確かめること。 氏は国立公園の観光政策に警鐘を鳴らしている。もっとオオカミの立場に立て、ということだと思う。が、ドイツ人の動物学者、対、カナダ政府、いろいろ難しいだろうな、という感じは受けた。一家の暮らしたボウ渓谷はバンフ国立公園内で、ハイウェイ、鉄道、旧道がボウ川と並行して走り、観光客によって狩りが阻害される、など、人間の生活対野生の生活、このせめぎ合いの折り合いは難しい。 一家の性別、年齢、性格タイプ、親子間組織支配システム、リーダーシップ行動、性格タイプ別事故死件数など文中でも詳細されているが、表が巻末にある。 これによると、オオカミ社会ではアルファ頂点とオメガ最下位の階層があり、頂点は雄、という通説だが、この一家では、進退を決めるいくつかの号令では父以外の個体も行っていた。父は集合、遠吠えで多くの主導、休息、出発、進路変更では多くが母狼。1年子とかが主導をとる事もあった。囲われた場所で暮らす狼は、階級ずけが顕著だという。野生は自然の条件が複雑なので、組織内の決定も臨機応変なのかなと思う。なわばりは2010年冬には1100K㎡だったとあった。 また事故死しやすい性格としては、行動的な性格より、臆病な性格の方が多いとしている。回避能力が行動的な性格のほうが勝っているため、としている。 そして、だんだん群れが食糧難に陥ってくると、父母にも余裕が無くなり、5回目、2013年春に生まれた子供3頭は子供の1頭を他の2頭がいじめ、さらには母狼までもが今度は3頭に敵対行動をした。そして次の年に生まれた3頭には、もはや餌も与えられなくなったのか衰弱した姿を著者は見る。 この時点で、著者は心臓発作を起こしたこともあり、もういい、とこの地を去る。 2017.8.15初版 図書館
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バンフのオオカミを長く観察した調査結果のドキュメンタリーである。 そして国立公園の動物保護という名の元に行われる杜撰な環境の管理を白日の元にさらそうとする一冊でもあった。動物の管理ではなく、動物のための管理が、共生の道を選ぶのであれば必要なのだ。すべてがエゴだとしても。
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カナダのバンフ国立公園ボウ渓谷のオオカミの群れの長期間に渡る観察記録。 公園管理に問題を提起し、公園のか観光化から野性動物たちをどう守っていくかを考えさせてくれる。 車中から望遠を使って静かに観察し続けることに徹し、感動的ともいえる写真の数々にほれぼれしてしまう。
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