商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ふらんす堂 |
| 発売年月日 | 2017/07/01 |
| JAN | 9784781409801 |
- 書籍
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南の窓から
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『南の窓から』 短歌日記2016 栗木 京子 著者の主な略歴 1954年、愛知県生まれ、京都大学理学部卒。 『夏のうしろ』(若山牧水賞、読売文学賞) 『けむり水晶』(迢空賞) 『水仙の章』(斎藤茂吉短歌文学賞、前川佐美雄賞) など、八冊の歌集を刊行。本書は九作目にあたる。 ...
『南の窓から』 短歌日記2016 栗木 京子 著者の主な略歴 1954年、愛知県生まれ、京都大学理学部卒。 『夏のうしろ』(若山牧水賞、読売文学賞) 『けむり水晶』(迢空賞) 『水仙の章』(斎藤茂吉短歌文学賞、前川佐美雄賞) など、八冊の歌集を刊行。本書は九作目にあたる。 2016年1月1日〜12月31日までの一年間、一日一首を詠み、ふらんす堂のホームページで「短歌日記」として発表された366首が収められています。 爽やかな水色の背景に、白く切り抜かれたような木と飛び立つ鳥の群れのような表紙が、窓辺から見える景色のようで素敵ですね。(水色はティファニーブルーのイメージでしょうか。綺麗ですね(*´︶`*)) 私も(もれなく、)読み終えた本は付箋まみれになっています。笑 日常の一場面が、短い詞書を添えて短歌で綴られていますので、日々の移ろいが感じられていいですね。 年明けから順に、少しだけご紹介させてください。 羽ひろげ半円形に飛ぶときに 街のすずめは風を生みたり 急がざる子なりき日暮の公園に ポケットいっぱい木の実拾ひて ぶらんこを半仙戯(はんせんぎ)と呼び揺らす夜 の銀河もゆれてしたたりやまず 春うららこの世は楽しきところかと 球根たちはさざめきをらむ ひかりとは粒なり粒にくるまれて 幼き児らは遠足にゆく 公園で手洗ふ人の袖口に触れて 小手毬ほろほろと散る 聖五月ゆふかたまけて降り出でし 雨は生蜜(きみつ)のきらめきを帯ぶ ほうたるは月の光が苦手なり 貴人(あてびと)が手に掬ひしほうたる 遠空を雷ころがりゆくゆふべ 御苑の水に花菖蒲立つ ジョン・レノンの眼鏡をかけてゐるやうな 犬歩みくる七月の街 窓際にサイダーの壜置かれをり 声を出さざる喉の晶(すず)しも 香りゐる樟の葉いちまいちぎりたり 季節の紐を引き寄せながら 竜胆のなかに在るべし細密に 〈青〉を分析する工房が 駒鳥の卵の色なり冬空の 青を瞳にをさめて歩む 極月の森より夜ごと歩み出る 木のあり誰の夢に入りゆく こちらの本も、ひだまりトマトさんの本棚で知りまして、図書館からお借りできた一冊になります。 ひだまりトマトさん、ありがとうございました。 ゆっくり愉しみました〜(*´ω`*) (この短歌日記シリーズで他にもご紹介されている「亀のピカソ」、「十階」も気になっております、、)
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栗木京子さんの歌集、短歌日記ですね。 『2016年一月一日から十二月三十一日までの一年間、一日一首を詠み、ふらんす堂のホームページで「短歌日記」として発表しました。その折の三百六十六首を詞書とともに収めたのが本書です。私の九番目の樫木にあたります。』とあとがきにあります。 栗木...
栗木京子さんの歌集、短歌日記ですね。 『2016年一月一日から十二月三十一日までの一年間、一日一首を詠み、ふらんす堂のホームページで「短歌日記」として発表しました。その折の三百六十六首を詞書とともに収めたのが本書です。私の九番目の樫木にあたります。』とあとがきにあります。 栗木京子さんは、私と同年代なので、共感と親しみやすさのおかげで付箋だらけになりました。 羽ひろげ半円形に飛ぶときに 街のすずめは風を生みたり 空に在る光は最もさびしくて 飛行機雲のますぐに伸びる 早春の日差しを受けてつぼみ見ゆ いまだ香らぬ沈丁花の垣 元気かと息子に問へばスイーツの 画像が届きひとまづ安堵 木蓮の真白き花はゆうまぐれ 雛(ひひな)の顔のやうに咲きをり まだ触れぬ指想ひつつ春の日の 楽器の店にヴィオラまどろむ 詩を語り合へば心の明るめり マドレーヌには窓があるから 花を摘むやうに洗濯とり込みぬ ソックスひとつふたつ落として 影までがわれの象(かたち)をもつゆゑに 初夏のまひるを歩むほかなし 感情の糸底洗ふ音ならむ 菖蒲を濡らすたそがれの雨 ミコシグサ白き花弁にむらさきの 蜜標(みつへう)走り日射しにしづか 白き蝉散らばるごとし咲き終へし 芙蓉はあさの土に静もる 祖母の飼ふ猫は怖がり 階段をゆつくりころがりながら降りにき 歌一首推敲しをり軟膏を 秋の踵にすり込むやうに ある夜ふと風の尾と尾のつながりて 季節は秋に移りゆくなり 残り菜を卵でとぢて昼すぎの 厨に食めば遠しフィヨルド われに似る誰かも雲を眺めゐむ 彼方の窓が夕日に染まる 駒鳥の卵の色なり冬空の 青を瞳にをさめて歩む 雪椿のをさなき花とつややかな 葉を分けがたし一枝(いっし)を卓に 極月の森より夜ごと歩み出る 木のあり誰の夢に入りゆく 今日といふ窓から明日といふ窓へ ぶーんと音を立てて飛びたし ロマンあり、ユーモアあり、自然の移ろいを情感豊かに歌われていて、心地よい調べを感じますね。
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