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誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2017/06/01 |
JAN | 9784591154601 |
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誰もボクを見ていない
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商品レビュー
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2014年、当時17歳が祖父母を殺害した強盗殺人事件をライターのノンフィクション 最後の20ページ位、貧困な子供を法律に基づいて行政の支援方法などが書かれてます 見抜けなかった支援団体や保育現場の方々への批判 は違和感がありました。 ノンフィクションドラマと思ったけど手記で...
2014年、当時17歳が祖父母を殺害した強盗殺人事件をライターのノンフィクション 最後の20ページ位、貧困な子供を法律に基づいて行政の支援方法などが書かれてます 見抜けなかった支援団体や保育現場の方々への批判 は違和感がありました。 ノンフィクションドラマと思ったけど手記でした。
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祖父母を殺した少年事件の話。記憶にあるような気がしていたけど、たぶん、ネット上で記事を見たのかもしれない。 小学5年生から学校には通わず、ホームレースになり母と妹のために働いていた少年。 お金を得るために祖父母を殺せと母親に言われて殺した。 読めば読むほど、欝々としか...
祖父母を殺した少年事件の話。記憶にあるような気がしていたけど、たぶん、ネット上で記事を見たのかもしれない。 小学5年生から学校には通わず、ホームレースになり母と妹のために働いていた少年。 お金を得るために祖父母を殺せと母親に言われて殺した。 読めば読むほど、欝々としかしない。 色んな虐待ものを読んだけど、最終的に『子供が死ぬ』パターン読んだことがあっても、『人を殺す』パターンは初めてだなと思った。 でも、親子関係というのはある種の『強力なマインドコントロール』が出来てしまう関係だと思うので、なんでもできるんだなと思った。 怖いのは、書いてある事がある程度事実だとすると、少年はかなり賢くて勤勉な人間だなと思える。 この親の元に育たなければ、もっと有望な将来があっただろうにと思えるほどには、賢い。逆に書いてある事が全て少年の嘘だとしても、少年は賢い。 相手がどう思うのかが分かっていないと、他人をだますことは出来ないのだから。 事実か嘘かは、一旦脇に置く。 少年は母親にこれでもかというほど、振り回されている。保護の手が差し伸べられても、唐突に引っ越しを決めふらりと家を出る母親について行く。暴言や暴力は当たり前で、性的虐待まである。 そして、妹に対する『暴力の強要』までされている。 これでもかというほどの、虐待のフルセットにお腹がいっぱいです。 同時に、『どうやったら、そんな母親になるのか』の方が気になった。 本に書いてあるのは、『母親には会えなかったので、どんな人物か分からない』という事だけ。 周囲の話から、母親の親(祖父母)は「普通の人で、子供(母親の事)を可愛がっていた」という話だったということだけ。 だったら、なにがどうしてこんな人間になれるのだろうか。 子どもを働かせて、子供に対して『お前のせいで生活が苦しい』と責めたて、お金を用意させる。 虐待としては、ありきたり……なのかもしれないが、親のその思考をどうにかしなければ、子供は救われない。 少年はまだ若くやり直しの機会がいくらでもあるが、母親はまだ『妹』に接触する可能性があり、妹を風俗で働かせて少年の代わりをさせる可能性がある。 少年の事件は人を殺して終わりになったけど、妹にはまだ終わらない悪夢が残っている可能性がある。 次に死ぬのは、『妹』の可能性もあるわけで……そしてそれはきっと、『事件』にはならないかもしれない。 少年の事件の話なので、『少年にたくさんの支援者がいる』という話で終わりになったが、私はそれより『妹』と『母親』が再び接触する可能性があると書いてある方が、ホラーだと思った。性風俗に沈められる娘は注目を浴びない。 救われない。 親の権利が強すぎて、子供は踏みつぶされるだけ。
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17歳の少年は、その日のお金を工面するためだけに祖父母を殺害。 彼の生活は両親、妹と共に、学校に行けない、ホテルや野宿暮らしの生活を4年も続けていた。 両親からの身体的、性的、心理的虐待の中、それでも母親に従うしかなかった彼への長期にわたる洗脳。 殺害したのは彼かもしれないが、そ...
17歳の少年は、その日のお金を工面するためだけに祖父母を殺害。 彼の生活は両親、妹と共に、学校に行けない、ホテルや野宿暮らしの生活を4年も続けていた。 両親からの身体的、性的、心理的虐待の中、それでも母親に従うしかなかった彼への長期にわたる洗脳。 殺害したのは彼かもしれないが、その環境から助けられなかった社会にも問題がある。 自分の子どもには、何ができるか。 子供のためにどんな社会を作りたいか、できることを始めたい。
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