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満願 新潮文庫
825円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2017/07/28 |
| JAN | 9784101287843 |
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満願
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満願
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商品レビュー
3.9
910件のお客様レビュー
短編集のため、一編あたり数十ページという短い中に、点々と伏線が張り巡らされている。それらが終盤に向かって次々と回収されていく展開が、とても気持ち良い。 そして何より、人の心に潜む暗黒さが、秀逸な表現によって余すことなく描かれている。その不気味さや怖さに引き込まれ、次の展開が気に...
短編集のため、一編あたり数十ページという短い中に、点々と伏線が張り巡らされている。それらが終盤に向かって次々と回収されていく展開が、とても気持ち良い。 そして何より、人の心に潜む暗黒さが、秀逸な表現によって余すことなく描かれている。その不気味さや怖さに引き込まれ、次の展開が気になって、気づけば次々とページをめくる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
米澤穂信による全6編の短編集。 総じて、どの話も「人間って怖いな」と感じる作品 守りたい人、守りたい秘密、守りたい物。あるいは、どうしてもやり遂げたいこと。そのためなら、人はどこまでも突き進んでしまう。そんな人間の執念や業を描いた短編集 他人から見れば「そこまでしなくても」と思うことでも、本人にとっては切実で譲れないものがある。その怖さと悲しさが印象に残りました。 派手なストーリーや大きなどんでん返しがある作品ではないけれど、引き込まれ、短編集なのでサクサク読めます。 ただ、「面白かったー!」と爽快な気持ちで読み終えるタイプの作品ではなく、読後に人間の業や執着について考えさせられる。余韻が重く、少ししんどくなるタイプの作品なので、気分が落ち込んでいる時よりは、心に余裕がある時に読む方がおすすめです。 【万灯】 続きが気になる終わり方だった。最後の病気のくだりは予想外で驚いた。 【夜警】 負を負で埋めようとして、破滅してしまう。 この思考は生きているとふと頭をよぎることがあるだけに怖い。絶対にしてはいけない考え方だと思った。 【死人宿】 この話しはあまり感想がでない。。。 【柘榴】 女の怖さが詰まった話。 苦手なのであまり深く考えずさっと読んだ。 【関守】 結末は比較的早い段階で予想できた。「早く帰ってーーー!」と思いながら読んだ。おばあさんの表情や店の内装など、情景を想像させる描写がとても上手だった。 【満願】 「それだったのか」と思わされた。家宝を守るためとはいえ、そこまでするのか、と驚く。
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京都今出川につづいて積ん読消化といっきに読む。評判は聞いていたが、なるほど、これはたしかに良質な短編集だ。連作短編集ではなく、文字通りの短編集。一作一作がどれも密度が濃い。収録作は「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」「満願」の6作。「夜警」は「可燃物」の葛警部シリーズを予感...
京都今出川につづいて積ん読消化といっきに読む。評判は聞いていたが、なるほど、これはたしかに良質な短編集だ。連作短編集ではなく、文字通りの短編集。一作一作がどれも密度が濃い。収録作は「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」「満願」の6作。「夜警」は「可燃物」の葛警部シリーズを予感させる内容。米澤穂信は日常の謎ばかりでなく警察モノも面白い。「死人宿」はラストに驚かされる。「柘榴」は小市民の小佐内さんを想起させるというか、背筋が寒くなった。「万灯」の前半は太刀洗万智のベルーフシリーズを想起させる一方、後半から一転してクライムサスペンスが始まる。「関守」は読みながら、ああホラーだなと。ラストの表題作「満願」は、何の意味だろう、と読み進めていき、ラストで、そうか「満願成就」の「満願」かと気づく。調布が達磨で有名だったことを恥ずかしながら知らなかった。解説の杉江松恋も指摘しているように、ワイダニット?が軸であり、また、あらためて米澤がどうしてこのような作品を書けるのかと思いをめぐらせた。単行本は2014年刊行とのことだが、それまでの米澤作品をうけつつ、その後の米澤作品の源流的な珠玉の短編集なのだと評せよう。
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