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デンジャラス
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桐野夏生(著者)

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デンジャラス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2017/06/07
JAN 9784120049859

デンジャラス

¥1,760

商品レビュー

3.8

49件のお客様レビュー

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2024/10/14

細雪、読んでみたくなった。 舞台で演劇をやっていた印象があるけどこんなドロドロした女達の話しとは全く想像してなかった。まさに題名どおりデンジャラス。

Posted by ブクログ

2024/05/31

タイトルと作者に惹かれて読み始めたら、なんと谷崎潤一郎の王国に暮らす女性たちの話。しかし興味深く読めた。細雪を読んでみたい。

Posted by ブクログ

2024/01/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

谷崎潤一郎の3番目の妻・松子の妹で、「細雪」の雪子のモデルと言われる重子を主人公に、晩年の谷崎と周囲の女性たちを描いた小説。松子、重子に加えて、松子の連れ子で重子の養子となった清一の嫁、千萬子の3人の女性が主要な登場人物。千萬子は、最晩年の谷崎潤一郎が愛した女性と言われ、「瘋癲老人日記」に颯子として登場する女性のモデルと言われている。また、谷崎と千萬子は、大量の手紙のやり取りをしていたが、それらは、「谷崎潤一郎=渡辺千萬子 往復書簡」として出版されている。 本作品「デンジャラス」に登場する主要人物は、上記の女性たちを含め実在の人物であり、また、小説の中の出来事も実際に起こったことをなぞっているようであるが、物語としては、完全に桐野夏生の創作したフィクションである。 本小説のクライマックスは、物語の最後に、重子が谷崎潤一郎に対して、千萬子との関係で意見をする場面である。この場面のあと、谷崎潤一郎は、千萬子に手紙を書くのをやめたとしている。その中で、 重子に千萬子との関係を責められた谷崎潤一郎は重子に土下座をし、重子は谷崎潤一郎を足で踏みつける。 【引用】 私は足袋を穿いた右足を、兄さんの左肩の上に置きました。兄さんがぴくりとして身じろぎします。 「なら、千萬子はどないするんや」 足先に力を籠めます。兄さんの肩は固くて岩のよう。 「千萬子とはもう二度と会わないようにいたします。明後日、千萬子が東京に来たら、私は会わずに熱海に帰ります。どうぞ私を信じて、お許しください」 【引用終わり】 松子・重子は谷崎潤一郎よりも、かなり年下とは言え、既に五十代。千萬子は二人の子供の世代であり、まだ若い。かつて、松子・重子をモデルに谷崎潤一郎は小説を書いたとされている。それを、松子・重子は、自分たちは谷崎潤一郎に愛されていたのだ、少なくとも谷崎潤一郎の関心の中心にいたのだと解釈する。ところが、谷崎潤一郎の関心は、千萬子に移り、毎日のように手紙をやり取りし、また、彼女のために京都に新しく家を建てたばかりか、自らと彼女の関係をテーマにした「瘋癲老人日記」という小説を書く。その愛情と関心が、松子・重子から千萬子に移ったまま谷崎潤一郎は亡くなったと世間一般には解釈されているようだが、実は、谷崎潤一郎の心の中にいたのは重子であったと桐野夏生は解釈して、それを小説にしたのが、この作品だ。この解釈が、桐野夏生の創作したフィクションである。 「瘋癲老人日記」の中で、谷崎潤一郎がモデルとなっていると解釈されている「卯木老人」は、千萬子がモデルの嫁の「颯子」の美しい足に惚れ込んで、その足の指をしゃぶらせて貰うシーンがある。上記の、重子が土下座をした谷崎潤一郎を足蹴にする場面は、もちろん、そのシーンを意識して描かれた場面であろう。 しかし、この場面も小説全体の中に位置づけると、唐突な印象をまぬがれない。この場面の前まで、重子が谷崎潤一郎を足蹴にしたことはないことはもちろん、引用場面のような、ぞんざいな口のききかたをしたこともない。しかし実際には、谷崎潤一郎は重子に足蹴にされることを心待ちにしていたし、重子も谷崎潤一郎を支配することを望んでいたのだろう。そのような潜在的な欲望が、この場面として描かれ、千萬子よりも重子を谷崎潤一郎は欲望していたという解釈なのだろう。 私自身は、実は谷崎潤一郎の小説を読んだことはなく、松子・重子・千萬子という谷崎潤一郎を囲む女性たちのことも全く知らなかった。しかし、そういったことを知らなくても、この小説は全く問題なく読める。 小説の中で、桐野夏生は重子に、「瘋癲老人日記」の嫁の足を卯木老人がしゃぶる場面を、「私は"老人の性"とは、かくも妖しいものだったのか、と驚きを覚えたのです。」と語らせているが、上記の引用場面で、重子もその妖しさにつかまってしまったということなのかもしれない。

Posted by ブクログ

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