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ハイファに戻って/太陽の男たち 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2017/06/06 |
JAN | 9784309464466 |
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ハイファに戻って/太陽の男たち
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ハイファに戻って/太陽の男たち
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商品レビュー
4.6
23件のお客様レビュー
絶対に読んで!
パレスチナなんて、なんか全然ピンと来なかった自分が、こんな気持ちになるなんて。パレスチナのことがわかったなんて、とてもいえないけれど、何かを感じてしまった。この本、一読お勧め・・・じゃなく、絶対に読むべきです。そして、何かを感じてみて下さい。
ノリ猫
パレスチナに生まれ、難民となった作者が解放運動に携わりながら書いた物語。住んでいた家からユダヤ人により追い出された人々が、どのような感情を抱いたのか・・・子どもはどう育つのか・・・元の家に帰ろうとしたとき何が起こったか・・・。安易な想像を許さない現実が、物語の中にある。 表題2作...
パレスチナに生まれ、難民となった作者が解放運動に携わりながら書いた物語。住んでいた家からユダヤ人により追い出された人々が、どのような感情を抱いたのか・・・子どもはどう育つのか・・・元の家に帰ろうとしたとき何が起こったか・・・。安易な想像を許さない現実が、物語の中にある。 表題2作が中編で、他5作の短編。密入国して新天地へ踏み出そうとするも、悲惨な結末となる『太陽の男たち』に描かれる葛藤は苦しくて哀しい。 「そんなにここの生活が気に入っているんですか。十年経ってもあんたは乞食のような生活をしているというのに――なにもせずただ手を拱いていてその子にどの面あわせようというんです・・・」 と言われる中年のアブー・カイス。 「これまで一度も信じたことのない神よ。今度だけここに姿を現していただけぬものでしょうか。今度だけ。」 と考えたその数刻後に、「みんな神様に呪われっちまえ」と独白するアブ=ル=ハイズラーン。死者のポケットから金を抜き出した彼の叫びが、頭の中で長く尾を引く。 ハイファの土地を追われ、乳飲み子を置き去りにしたパレスチナ人夫婦が、20年後に戻ってみると子どもはユダヤ人の家庭に育てられていた・・・血縁や祖国の強さ、尊さはどれほどのものなのか、と考えさせられる『ハイファに戻って』。 真実のパレスチナを探し求めること――「それは想い出の埃の下に埋まったものを捜すことにすぎない。――祖国とは過去のみだとみなした時、私達は過ちを犯したのだ」 「ドウフ(ユダヤ人に育てられイスラエル軍に入った息子)はわれわれの内なる恥辱だ。しかしハーリド(パレスチナのために武器を取ろうとする息子)はまだわれわれに残されている誇りなのだ」 この夫婦の決断は諦めと嘆きの元になされ、それはきっと祖国のためにという大義の陰に無数にあるのではないだろうか。
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中短篇集。読書中、何度も苦しくて取り落としてしまい、中断していたのをようやっと読み終えた。 この本に描かれているのは、端的でそっけない「事実」から苦しみを伴う「真実」を選り出し、読者のこころに「起こっている「ほんとうのこと」」をひらき示すための物語だと思う。 私たちには「事実」、...
中短篇集。読書中、何度も苦しくて取り落としてしまい、中断していたのをようやっと読み終えた。 この本に描かれているのは、端的でそっけない「事実」から苦しみを伴う「真実」を選り出し、読者のこころに「起こっている「ほんとうのこと」」をひらき示すための物語だと思う。 私たちには「事実」、パレスチナ(ほか、列強に痛めつけられた人びとの身の上)では「現実」として(おそらくさらに悪化して)何通りも起きているだろうこれらの「物語」を読み、『ガザに地下鉄が走る日(岡真理)』のことばを思い出して、私たちが恵まれた立場にあり、ひいては暴力に加担しうることを思い起こしている。スタバやマックなどには当分行かないし、hp商品も買わない。だがほかに何ができるだろうか。加害者から敷衍した利益を享受し続ける限り、わたしたちも加害者なのだ。
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