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核兵器の拡散 終わりなき論争
4,180円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
| 発売年月日 | 2017/05/23 |
| JAN | 9784326302574 |
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核兵器の拡散
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核兵器の拡散
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
核兵器の拡散が秩序の安定に寄与するという考え方を初めて知った。言われてみれば確かにそうだ。全員が抑止されあえば、誰も身動きが取れなくなる。しかしそれでも、個人的には、核兵器には反対だ。いくら平和の維持に貢献するからと言って、いざ失敗したときのリスクが破滅的すぎる。人類滅亡に対する...
核兵器の拡散が秩序の安定に寄与するという考え方を初めて知った。言われてみれば確かにそうだ。全員が抑止されあえば、誰も身動きが取れなくなる。しかしそれでも、個人的には、核兵器には反対だ。いくら平和の維持に貢献するからと言って、いざ失敗したときのリスクが破滅的すぎる。人類滅亡に対する保険が存在しない以上、手を出すべきではない。そのような理想論と、人類は一度手にした技術を手放せないという現実との間で、どのような着地点を見出していけるかということなのだろう。
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ネオリアリズムの大家ケネス・ウォルツとリベラリズム派のスコット・セーガンによる核兵器の拡散についての本。 ウォルツは核兵器は最大の抑止力であり、核兵器の相互確証破壊が大国間の全面戦争を不可避にしたことで、戦後75年以上に及ぶ大国間の戦争がない「長い平和」が実現したことを最大の論...
ネオリアリズムの大家ケネス・ウォルツとリベラリズム派のスコット・セーガンによる核兵器の拡散についての本。 ウォルツは核兵器は最大の抑止力であり、核兵器の相互確証破壊が大国間の全面戦争を不可避にしたことで、戦後75年以上に及ぶ大国間の戦争がない「長い平和」が実現したことを最大の論拠とし、核兵器が拡散することでむしろ世界の平和はより安定化すると主張する。 一方、セーガンは核兵器の抑止力を認めつつも、組織論の立場に立ち、どのように洗練された組織も偶発的な事故や下部組織の暴走などにより核兵器を使用してしまう可能性を否定できないことから、世界の安定には核不拡散を推進することが望ましいと主張する。 この本の面白いところは、ウォルツ、セーガンがそれぞれの持論を展開した後、それぞれが相手の主張に対する異論を唱えているところ。 結論としては副題の「終わりなき論争」の通り、どちらかに軍配が上がることはなく論争は続く。 個人的には戦争に対する観念は核兵器の出現前と後では大きく変わったと思う。 ノーマン・エンジェルが1910年に戦費の負担を考えれば戦争はもはや合理的ではなくなったと言ったけど、2回の世界大戦を経て核兵器が出現したことでようやくこの言葉が現実的になったのかなと。 もちろん、小国同士の紛争や小国と大国の紛争は終戦後もずっと続いているけど、大国間同士による他国を巻き込んだ大戦は戦後75年経っても一度も起きておらず、この「長い平和」は有史始まって以来、未だかつてなかったこと。 これは核兵器の恩恵によるところが大きいことは間違い無いかなと。 「長い平和」を考える上で核兵器は避けて通れないと思うけど、核拡散についての論点を整理してくれる良書。
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核問題を考える上での必読書とのこと。 核保有国になることで、自暴自棄にさせないという抑止される側になる。 軍事組織はその性向から、偶発的な戦争を生起させる可能性が高いので文民統制が必要。 国力が弱体化しつつある国は今戦争をした方がいいと判断することもある。
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