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核兵器の拡散 終わりなき論争
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核兵器の拡散 終わりなき論争

スコット・セーガン(著者), ケネス・ウォルツ(著者), 川上高司(訳者), 斎藤剛(訳者)

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核兵器の拡散 終わりなき論争

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勁草書房
発売年月日 2017/05/23
JAN 9784326302574

核兵器の拡散

¥2,970

商品レビュー

3.8

4件のお客様レビュー

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2022/04/22

ネオリアリズムの大家ケネス・ウォルツとリベラリズム派のスコット・セーガンによる核兵器の拡散についての本。 ウォルツは核兵器は最大の抑止力であり、核兵器の相互確証破壊が大国間の全面戦争を不可避にしたことで、戦後75年以上に及ぶ大国間の戦争がない「長い平和」が実現したことを最大の論...

ネオリアリズムの大家ケネス・ウォルツとリベラリズム派のスコット・セーガンによる核兵器の拡散についての本。 ウォルツは核兵器は最大の抑止力であり、核兵器の相互確証破壊が大国間の全面戦争を不可避にしたことで、戦後75年以上に及ぶ大国間の戦争がない「長い平和」が実現したことを最大の論拠とし、核兵器が拡散することでむしろ世界の平和はより安定化すると主張する。 一方、セーガンは核兵器の抑止力を認めつつも、組織論の立場に立ち、どのように洗練された組織も偶発的な事故や下部組織の暴走などにより核兵器を使用してしまう可能性を否定できないことから、世界の安定には核不拡散を推進することが望ましいと主張する。 この本の面白いところは、ウォルツ、セーガンがそれぞれの持論を展開した後、それぞれが相手の主張に対する異論を唱えているところ。 結論としては副題の「終わりなき論争」の通り、どちらかに軍配が上がることはなく論争は続く。 個人的には戦争に対する観念は核兵器の出現前と後では大きく変わったと思う。 ノーマン・エンジェルが1910年に戦費の負担を考えれば戦争はもはや合理的ではなくなったと言ったけど、2回の世界大戦を経て核兵器が出現したことでようやくこの言葉が現実的になったのかなと。 もちろん、小国同士の紛争や小国と大国の紛争は終戦後もずっと続いているけど、大国間同士による他国を巻き込んだ大戦は戦後75年経っても一度も起きておらず、この「長い平和」は有史始まって以来、未だかつてなかったこと。 これは核兵器の恩恵によるところが大きいことは間違い無いかなと。 「長い平和」を考える上で核兵器は避けて通れないと思うけど、核拡散についての論点を整理してくれる良書。

Posted by ブクログ

2017/11/30

核問題を考える上での必読書とのこと。 核保有国になることで、自暴自棄にさせないという抑止される側になる。 軍事組織はその性向から、偶発的な戦争を生起させる可能性が高いので文民統制が必要。 国力が弱体化しつつある国は今戦争をした方がいいと判断することもある。

Posted by ブクログ

2017/11/11

この本を読んで相互確証破壊といった核抑止力がじつはあやふやなものであり信頼性に乏しいと思った。そして核兵器が世界中に拡散する事に肯定的な反応を示すケネスウォルツの論はやはり支持できない。詳細は→http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou24301...

この本を読んで相互確証破壊といった核抑止力がじつはあやふやなものであり信頼性に乏しいと思った。そして核兵器が世界中に拡散する事に肯定的な反応を示すケネスウォルツの論はやはり支持できない。詳細は→http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou24301.html

Posted by ブクログ

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