商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 医学書院 |
発売年月日 | 2017/04/01 |
JAN | 9784260030373 |
- 書籍
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子どものための精神医学
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子どものための精神医学
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商品レビュー
4.6
16件のお客様レビュー
子どもの精神について、歴史から病気などまで、網羅的に学べる。分厚いけれど言葉が分かりやすく、当事者や保護者に対する優しい目線を感じる本。歴史の部分はざっと目を通すだけにしたが、発達障害や子育ての困難について書かれた部分はじっくりと読んだ。 当事者がなぜそのような行動をとるのか、生...
子どもの精神について、歴史から病気などまで、網羅的に学べる。分厚いけれど言葉が分かりやすく、当事者や保護者に対する優しい目線を感じる本。歴史の部分はざっと目を通すだけにしたが、発達障害や子育ての困難について書かれた部分はじっくりと読んだ。 当事者がなぜそのような行動をとるのか、生きづらさを減らすために周りの人は何ができるか、丁寧に解説してあるがゆえにすとんと腑に落ちる内容。 子どもを育てる親は周囲の大人に助けを求めるのがよい結果を生むし、社会が子どもを育てる家庭を守ることが大事なのだと改めて思った。 以下は心に残った部分の覚え書き ⚪︎自閉症スペクトラムの子は、学童期、思春期と大きくなるなるにつれて「普通の子」との差が大きくなっていく。 ⚪︎他者とのかかわりへの志向が弱い子は、大人の側からの関わりを促してあげることで、社会性が伸びてくる。早い時期からの支援が大事。まずは二人関係から。3人関係に続くように支援。 ⚪︎思春期には自分が他の子と違うことに気づいてくる。それが不登校や引きこもりなどの精神的失調につながることも。相談相手が不可欠。そして、診断について改めて考えるのも一つの手。 ⚪︎他者との親和性の弱さよえ、大人の意見を取り入れて自分のものにしたり、周りにならうことが身につきにくい。そして、自己コントロールの力が弱い。 ⚪︎場面緘黙は自意識が強く働きすぎることが原因。なじめるように放っておかないことが大事。
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第一部のはじめに知っておきたいことを中心に読んだ。 精神医学とは何かや、精神発達をどう捉えるか、発達論について書かれていた。 難しい内容だけど、易しい言葉で書かれていて読みやすかった。
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発達障害、不登校、いじめ、ひきこもり…今の子供たちは親世代とは性質の違うさまざまな問題にさらされている。にも関わらず、子供たちに対面する大人たちの多くは、自分の経験を元に観察、判断、行動をしがちで、子供の心で何が起きているかの理解に基づく支援行動はプロでもなかなかできていない、気...
発達障害、不登校、いじめ、ひきこもり…今の子供たちは親世代とは性質の違うさまざまな問題にさらされている。にも関わらず、子供たちに対面する大人たちの多くは、自分の経験を元に観察、判断、行動をしがちで、子供の心で何が起きているかの理解に基づく支援行動はプロでもなかなかできていない、気がする。 本書は、ベテラン児童精神科医による、さまざまな研究と多くの臨床経験に基づく、子供の心の問題を読み解くガイドである。 特徴は、子供は発達の途上にあるという当たり前のことに基づき、自然発生的バラつきによる差異、経済社会的な変化、特定の環境的要因により、子供の問題が起きるメカニズムを説明している点か。古い考えの大人は、脳の機能的問題、親の育て方の問題、遺伝、など、単純な原因に帰属しがちである。しかしそれでは本人か親を責めるだけで何の解決にもならない。問題の解決には、その子供の発達の程度を考え、混乱や無理をさせないこと、適切な環境を整えるための経済的、社会的支援が必要である。 自分が子供の心について如何に無知だったか、今の子供たちがどんなプレッシャーの中を生きているか、目から鱗が落ちた。
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