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子どものための精神医学 の商品レビュー

4.6

15件のお客様レビュー

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2023/11/13

第一部のはじめに知っておきたいことを中心に読んだ。 精神医学とは何かや、精神発達をどう捉えるか、発達論について書かれていた。 難しい内容だけど、易しい言葉で書かれていて読みやすかった。

Posted byブクログ

2023/08/17

発達障害、不登校、いじめ、ひきこもり…今の子供たちは親世代とは性質の違うさまざまな問題にさらされている。にも関わらず、子供たちに対面する大人たちの多くは、自分の経験を元に観察、判断、行動をしがちで、子供の心で何が起きているかの理解に基づく支援行動はプロでもなかなかできていない、気...

発達障害、不登校、いじめ、ひきこもり…今の子供たちは親世代とは性質の違うさまざまな問題にさらされている。にも関わらず、子供たちに対面する大人たちの多くは、自分の経験を元に観察、判断、行動をしがちで、子供の心で何が起きているかの理解に基づく支援行動はプロでもなかなかできていない、気がする。 本書は、ベテラン児童精神科医による、さまざまな研究と多くの臨床経験に基づく、子供の心の問題を読み解くガイドである。 特徴は、子供は発達の途上にあるという当たり前のことに基づき、自然発生的バラつきによる差異、経済社会的な変化、特定の環境的要因により、子供の問題が起きるメカニズムを説明している点か。古い考えの大人は、脳の機能的問題、親の育て方の問題、遺伝、など、単純な原因に帰属しがちである。しかしそれでは本人か親を責めるだけで何の解決にもならない。問題の解決には、その子供の発達の程度を考え、混乱や無理をさせないこと、適切な環境を整えるための経済的、社会的支援が必要である。 自分が子供の心について如何に無知だったか、今の子供たちがどんなプレッシャーの中を生きているか、目から鱗が落ちた。

Posted byブクログ

2022/09/17

仕事のために手に取りましたが、いわゆる専門書にありがちな学術用語は少なく、読みやすかったです。 発達障害を知っている程度の多少の医学的知識はあるけれど、十分に理解はしてない人にはピッタリと思います。 なるほどと思うことも多く、実地医家ならではの視点や事例を交え分かりやすく記載され...

仕事のために手に取りましたが、いわゆる専門書にありがちな学術用語は少なく、読みやすかったです。 発達障害を知っている程度の多少の医学的知識はあるけれど、十分に理解はしてない人にはピッタリと思います。 なるほどと思うことも多く、実地医家ならではの視点や事例を交え分かりやすく記載されていました。

Posted byブクログ

2021/09/18

学校・教育関係者のためのベースラインとして極めて有用。教育現場における心理学的知識のアップデートが包括的に行える。精神疾患を博物的に並べるだけでなく、捉え方・関わり方の点で著者の主観がところどころ顔を出すため読み進めやすい。

Posted byブクログ

2021/09/03

400ページあり少し手が出しにくい感もありますが、基礎や理論から実践まで適宜症例を提示しながらわかりやすく解説してあります。内容が重複してる部分も多く、ページ数ほどは時間は取られないかと思いますし、何より理解しながら読み進められます。

Posted byブクログ

2021/08/09

400ページを読む胆力があるならば、子どもに関わる前に必ず読んでおいて欲しいと思いました。この本を読もうと思う方なら絶対に理解できる内容となっています。

Posted byブクログ

2021/03/31

精神医学の大家、滝川一廣先生による子どもを対象とした精神医学の包括的な概説書。精神医学という名前がついているが、発達障害・虐待・いじめ・不登校と様々な子どものメンタルヘルスの問題について触れられており、精神医学に携わるもの以上に、子どもに携わる者全員に役に立つ本となっている。自分...

精神医学の大家、滝川一廣先生による子どもを対象とした精神医学の包括的な概説書。精神医学という名前がついているが、発達障害・虐待・いじめ・不登校と様々な子どものメンタルヘルスの問題について触れられており、精神医学に携わるもの以上に、子どもに携わる者全員に役に立つ本となっている。自分自身の様々な子どもとかかわってきた経験を、ここまで明快に言語化してくれた本は初めてだった。生物、心理、社会的な要因に至るまで幅広い視点で捉えられており、こんなにも分厚い本なのに一言一句に学びがあった。

Posted byブクログ

2021/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子どもの問題を社会的、文化的視野の中で捉えるという視点に立ち、子どもの精神発達とその困難について総括的にまとめてある一冊。 発達に困難のある子どもと関わる大人だけでなく、親や教育に関わる人にとっても役立つ知識や、考えが散りばめられている。 心に響いた部分をいくつか抜粋。 障害名や診断名をつけることに意義は感じていたものの違和感があったが、「名前を知ることで、周りと分かち合うことができる。名前をつけることは、納得や安心感をもたらす力がある。」という記述で納得できた。 「支え合うとは、仲良くもたれ合うことではなく、競争と協力、対立と妥協、主張と譲歩、自愛と他愛など、相反的なものを調和させながら関わりあうこと。」→もたれ合う関係は、親子や恋人でもあると思うが、その違いについて理解できた。 「社会性をつけるケアやトレーニングをする考えもあるが、そこまでせねばならぬほど、社会性とは良きものなのか?」 →「私たちの社会が過敏に対人関係を働かせなければならない世界になっていないか。(礼儀、マナーとか)」 →「もっと懐の広くて深い、おおらかな社会を作り上げることが、子どもたちだけでなく、私たちに取って必要かもしれない。」 「『みんなちがって、みんないい』を、現実に振る舞わせるのは理念ではなく、異質性、多様性の中を生きてきた経験がもたらす違うことへの「慣れ」なのである」 →だから、多様性を顕在化し、子どもが意識できるかが大事。

Posted byブクログ

2020/08/25

診断を超えて子どもを理解するために。若手のうちに読んでおくと良いですね。分厚いけどスイスイ読めるぞ!

Posted byブクログ

2020/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても丁寧で分かりやすく、発達障害への理解が深まった。発達を認識の発達と関係の発達に分けて説明している部分など、特になるほどと思った。仕事で子どもに接するときのみならず、育児書としても利用価値があると思う。

Posted byブクログ