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時間の言語学 メタファーから読みとく ちくま新書1246
836円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2017/03/01 |
JAN | 9784480069504 |
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時間の言語学
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時間の言語学
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時間表現を精査して、人が時間をどのように認識しているかをモデル化していく。 時間を川の流れのようなものとイメージし、主体はその川の中にある。(河畔に立つというモデルもある。) その場合、未来と過去はどちらにあるか? 実はどちらもある。 今から数日経った日を指して言う言い方に「...
時間表現を精査して、人が時間をどのように認識しているかをモデル化していく。 時間を川の流れのようなものとイメージし、主体はその川の中にある。(河畔に立つというモデルもある。) その場合、未来と過去はどちらにあるか? 実はどちらもある。 今から数日経った日を指して言う言い方に「○日後」といえると同時に、「○日先」とも言えるからだそうだ。 ここで私の目から鱗が落ちた。 自分自身はこれまで川の中にいて上流を見ながら、その方向を未来だとしか思っていなかったからだ。 ちなみにこの時間のモデル、青山拓央さんの『心にとって時間とは何か』にも出てくる。 割とこの話題では普遍的なモデルなのだろう。 時間を巡るメタファーを慎重に検討するくだりは、人によってはまだるっこしく思うかもしれない。 でも、最終章まで読み進めると、ある感動が沸き起こる。 言語学者(特に日本語学界隈?)は、現状を淡々と記述するひとが多い気がする。 が、瀬戸さんは、時間が、金や資源をメタファーにしている現状を憂えている。 そして、「命」を新しいメタファーにし、表現のみならず概念も刷新していくべきだと主張する。 優れた表現者が、そういう認識を共有し、作品を作ってくれたら、たしかにそういう方向に変わっていけるかもしれない。 そして、そんな方向に変わっていくのもすてきだな、と思う。
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難解…。モモの実例はわかりやすかった。「時は金なり」「功利主義」を表すのが「灰色の男」、「時は命なり」を表すのが「モモ」。 現代人は「時は金なり」から「時は命なり」へ価値観をシフトする必要があると、筆者はシンプルで力強いメッセージを送ってくれているのだが、この結論に至るプロセスが...
難解…。モモの実例はわかりやすかった。「時は金なり」「功利主義」を表すのが「灰色の男」、「時は命なり」を表すのが「モモ」。 現代人は「時は金なり」から「時は命なり」へ価値観をシフトする必要があると、筆者はシンプルで力強いメッセージを送ってくれているのだが、この結論に至るプロセスが非常に難解。 言語学的なアプローチは、言葉の対となるメタファーを一つ一つ整理していくため、とても時間と手間がかかっている…本書の考え方を借りれば、命がけのアプローチといっても差し支えない。 真木悠介の時間形態の話はおそらく「気流の鳴る音」かと思う。読みたくても読めていない本のうちの1冊だから、今年チャレンジしてみたい。
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「時間とは何か」という問いに対して,言語学の観点から接近する試み。時間の意味についてはメタファーでしか語り得ないと指摘し,「流れる時間」,「時は金なり」,「時間に追われる」といった言い回しに働く意識を分析する。
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