あさきゆめみし(完全版)(ハードカバー版)(9) 源氏物語

大和和紀(著者)

• 内容紹介: ハードカバー愛蔵仕様。
• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2017/02/01
• JAN: 9784062204088

商品レビュー

2022/09/19

光源氏とかはみんな死んだ次世代の話。かといって夕霧が主人公というわけではなく、実は父が柏木衛門督と女三の宮の不義の子ながら光源氏の子として育てられた薫の中将が主人公。その友が光源氏の孫にあたる匂の宮。宇治に隠棲する八の宮の娘たちに恋する２人。だが姉の大君と薫の中将は結婚することなく大君は死んでしまった。匂の宮は中の君を光源氏と紫の上が過ごした二条院に迎え入れることに。

2018/04/15

光源氏が亡くなり、表向きの子薫と、孫の匂宮が並び立つ時代がやってきた。自分の紫の上を見つけたいと、恋多く自分に正直に行動する匂宮に対し、光源氏の子ではないことに気づき、地に足のつかない思いでいる薫。
八の宮の姉妹に関しても、想いを寄せ合っていたのに薫の方だけ一人ぼっちに。次の最終巻では、薫に幸せになって欲しいな。

2018/04/12

前巻までの主要人物たちがだいぶ退いた、次世代の話。いったんリセットするためにはこのくらい関係を離す必要がありますね。ジョジョみたいに。光源氏や柏木をはじめ、前世代を意識せざるを得ないのに、もう亡くなっているので本人に実際に会って考えを聞くこともできなくもどかしい。前の世代を強く意識するのは「ラブライブ！サンシャイン!!」でAqoursがμ'sを意識しているのに似ているかなと。薫は最初からちょっと引いた位置にいたのに「姉妹」の登場によって心が乱れる。そして幕切れで登場するあの人。そうだった。主役の一人、この人だった、と思いだした。