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モテる構造 男と女の社会学 ちくま新書1216
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モテる構造 男と女の社会学 ちくま新書1216

山田昌弘(著者)

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モテる構造 男と女の社会学 ちくま新書1216

836

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2016/11/01
JAN 9784480069238

モテる構造

¥836

商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2024/05/27

難しくなりがちなジェンダー論を、「モテ」という取っ付きやすい切り口から分析しているため理解しやすい。 本書の大意として下記のような印象。 男と女の大変さは別、という結論。 ・男らしさ女らしさは文化的アイデンティティなので、「らしさ」のガイドラインに沿っていると居場所が確保できた...

難しくなりがちなジェンダー論を、「モテ」という取っ付きやすい切り口から分析しているため理解しやすい。 本書の大意として下記のような印象。 男と女の大変さは別、という結論。 ・男らしさ女らしさは文化的アイデンティティなので、「らしさ」のガイドラインに沿っていると居場所が確保できた感覚になる。 ・男は「仕事」と「モテ」が比例するが、女は「仕事」と「モテ」が分離した個別の価値基準となっている。そのため、男は仕事に集中すればモテるが、女は「仕事」と「モテ」の両軸を追わなければならない。だからキャリア女性は大変に見える。 ・男の評価軸は一つしかないため、仕事ができなければ終了となるが、女は仕事ができなくても「モテ」があるため、複数の価値基準を選択できるし逃げられる。 <アンダーライン> ★★★ 社会学の役割は、見えなかった枠を明らかにすること ★★★ 性別は、アイデンティティの基準を構成する ★★★★★ アイデンティティ・クライシスの典型的症状は、「自分は何者か分からない、どもにも居場所がない」と感じること ★★★★★ 「役に立つこと」「人に好かれること」はアイデンティティの大きな確認手段である ★★★★ 男らしさ女らしさの規範が存在することによって、社会的に逸脱という概念が作り出され、一部の男性や女性に不利益をもたらすことがある。しかし、多くの人はその性差に自らを合わせることで、自分が「男である」「女である」という確信を得る。 ★★★★★ 近代社会は、自分で自分のアイデンティティを作り上げることが人生の課題となる社会である。 ★★★★★ 男性は、自分より「できる」女性を性的対象から排除する傾向がある。それは、できる女性が、男性が男性であるというアイデンティティを不安にさせるからである。 ★★★★★ 「当たり前のことをまるで不思議なことのように考える」ことが社会学の本質

Posted by ブクログ

2024/05/27

内容には膝を打つものが多く、納得性が高い。私が思っていた漠然とした疑問かつ意見として露にしてはいけないと思っていた、男女での違いが分かった。 惜しむらくは、タイトルが悪い。このタイトルでは、記述内容の良さが伝わらない。

Posted by ブクログ

2021/05/22

男は女から認められないと生きていけないが女は同性からの関係性だけでも自尊心を損なわず生きていける事が本書での1番の気づきである。 男は仕事ができる事でしか周囲から認められずそこを損なうと社会的な存在価値がなくなってしまう。女性はキャリアでも家庭でも居場所を見つけることができ、男よ...

男は女から認められないと生きていけないが女は同性からの関係性だけでも自尊心を損なわず生きていける事が本書での1番の気づきである。 男は仕事ができる事でしか周囲から認められずそこを損なうと社会的な存在価値がなくなってしまう。女性はキャリアでも家庭でも居場所を見つけることができ、男よりも生きる術があるように感じた。これからは男性らしい女性らしいという概念は崩れていくだろう。だが根源的に残っている男女の性は自認して前向きに生きていきたい。 女性は同性から養育を受ける為に性的な欲求は低い。男は母親以外からの異性の承認が必要であるから性的にも血気盛んである。これもなるほどなぁと思わされた。

Posted by ブクログ

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