商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2016/11/25 |
JAN | 9784087710175 |
- 書籍
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あのこは貴族
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あのこは貴族
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商品レビュー
3.9
100件のお客様レビュー
登場人物の誰にも自分は似ていないけど、すべての女に共感できる(もしくは思い浮かべることができる)部分がある、そういう話が結局いちばん好きだよね。この歳になってようやくこの本に出てくる「東京」の解像度が上がって、ピントが合った気がする。終わり方も好き。
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読みやすく、一気に読めた。 生まれが高貴な人(世襲政治家や起業家)はそれが当たり前で、周りにも似たような人ばかりの狭いコミュニティの中で大人になり、豊かに育てられた故のおおらかさと共にある種の冷たさをもつ。そのような人が政治家になっていくことのある種の空恐ろしさを感じた。本当にそのような例はたくさんありそうだと思った。 高貴な人にもそれなりの大変さはあり(だがお金があることはやはり何にも勝る)高貴でない人も高貴な生まれに羨ましさを感じながらも、芯を持って生きていくことができれば対等に話すこともできる。でも高貴な人からは同じコミュニティの人間としては絶対に扱ってもらえない。今の日本の虚しい現実を一つ知った気がした。
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確か映画化されたよなと思い、読んでみたけど面白かった。 東京生まれ東京育ちのお金持ち華子と地方出身東京暮らしの美紀、どちらにも自分なりの普通の生活や普通の暮らし、考えがあって対比がとても良かった。どちらか一方を悪く書くでもなく、かといって階級を飛び越えた友情が芽生えるでもなく、ち...
確か映画化されたよなと思い、読んでみたけど面白かった。 東京生まれ東京育ちのお金持ち華子と地方出身東京暮らしの美紀、どちらにも自分なりの普通の生活や普通の暮らし、考えがあって対比がとても良かった。どちらか一方を悪く書くでもなく、かといって階級を飛び越えた友情が芽生えるでもなく、ちょうど良いところにおさまった感じのある物語だと思った。 華子は最後の方で、どうして幸一郎にそうしてあげられなかったのだろうって回想してるけど、まぁ幸一郎が華子を完全に必要としてないからでしょうよ…と。感謝も給料もないんじゃ何もできないよね。 お金持ちたちの仲間には入れてくれないけどひとりひとりは優しくて親切っていうのすごいわかる。 幸一郎もクソみたいな奴だけど、悪人ではないから始末に悪いよね。 私は美紀の実家タイプの人間なので、都会でサバイブする美紀やその道を歩み始めた華子という結末がただただ眩しいわ。
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