1,800円以上の注文で送料無料

鳥の巣 DALKEY ARCHIVE
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

鳥の巣 DALKEY ARCHIVE

シャーリイ・ジャクスン(著者), 北川依子(訳者)

追加する に追加する

鳥の巣 DALKEY ARCHIVE

2,640

獲得ポイント24P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 2016/11/25
JAN 9784336060594

商品レビュー

2.7

8件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/09/16

多重人格の話。 主人公に人格がいくつかあるとはいえ、主な登場人物は医者と叔母くらいだし、場面も家か病院が多いから途中ちょっと中弛みしてるように感じられる場面もあったけど面白かった。 シャーリイ・ジャクスンにありがちだけど、はっきりとした答えを示すわけではないところも多いのでモヤッ...

多重人格の話。 主人公に人格がいくつかあるとはいえ、主な登場人物は医者と叔母くらいだし、場面も家か病院が多いから途中ちょっと中弛みしてるように感じられる場面もあったけど面白かった。 シャーリイ・ジャクスンにありがちだけど、はっきりとした答えを示すわけではないところも多いのでモヤッとする人もいるかもしれない。

Posted by ブクログ

2024/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分の見ている世界。それは本当に自分一人が見て、聞いて、体験したものなのか。別の自分が見たものを自分が見た、と思い込んでいないか。最後に統一された彼女の人格は一体誰なのかということが言及されていないせいで、何となく不安定な読後感を得る。もしかしたら、治ったと思っているのは読者である私だけで、更に新しい人格で統一されているのかもしれない。人格が四つもあるせいで、お風呂には何回も入らなきゃならないし、そのせいで叔母のバスソルトは一回で無くなってしまった。冷蔵庫に泥を入れる悪戯も、怒られる場面で押し付けられるように人格交代させられる。人格が何人も居ると、本当に大変だ。問題が明確に分かればそれを克服、治療することで人格統一の手助けになるが、直接の原因に言及されることは無い。どうやら母親とロビン、という二人の人物が問題の原因に思えなくもないが、もしかしたら叔母さんの態度や生活そのものがただ苦痛だったのかもしれない。どの人格もそれ相応に欠点を持っていて、どれも主人格にするには頼りない所がある。とりあえず、私ならベティ以外にします。ライト医師が言うように、あの子は金、金と口を開けばそればかりでうんざりさせられたので。これが主人格になれば、叔母さんはいくらお金が掛かろうが、施設で悠々自適の生活の方を選ぶだろうことが目に見える。統一されたことで、エリザベスはこれから幸せを掴むことが出来るかもしれない。

Posted by ブクログ

2022/07/24

ある日博物館が傾き、それを修復するために穴が開けられた。その博物館に勤務していたエリザベスは、その穴と呼応するかのように心身のバランスを崩してゆく。やがて姿を明らかにしていく、エリザベスの別人格たち。それに悩まされる叔母と、彼女を治療しようとする医師。不安感が漂い、しかしどこかし...

ある日博物館が傾き、それを修復するために穴が開けられた。その博物館に勤務していたエリザベスは、その穴と呼応するかのように心身のバランスを崩してゆく。やがて姿を明らかにしていく、エリザベスの別人格たち。それに悩まされる叔母と、彼女を治療しようとする医師。不安感が漂い、しかしどこかしらユーモラスさもある作品です。 神経質で臆病なエリザベス、素直でおとなしいべス、乱暴でわがままなベッツィ、そして狡猾さを感じさせられるベティ。それぞれの人格が入れ代わり立ち代わり現れるのだけれど、口調や言動でだいたいどの人格かが察せられるんですよね。そして、それに騙されたりもしてしまいます。登場人物自体は少ない作品なのだけれど、「人格」それぞれを勘定に入れるとそんなことは全然感じさせられませんでした。扱いは厄介だけれど、ベッツィの人格はなんだか可愛いなあ。マザーグースの引用が多いのも、個人的に好きなポイントです。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品