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AIと人類は共存できるか? 人工知能SFアンソロジー
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2016/11/12 |
JAN | 9784152096487 |
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AIと人類は共存できるか?
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商品レビュー
4.1
13件のお客様レビュー
2016年のAIに対する認識がまだ甘酸っぱく未成熟なことを感じながら読んだ。とはいえ政治家が刺殺されたり、チェルノブイリをめぐりロシアとウクライナが対立していたりデジャブが強い。
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《目次》 ・「眠れぬ夜のスクリーニング」 早瀬耕 ・ 人工知能研究をめぐる欲望の対話 東京大学特任講師 江間有沙 ・「第二内戦」 藤井太洋 ・ 人を超える人工知能は如何にして生まれるのか? ~ライブラの集合体は何を思う?~ 電気通信大学大学院情報理工学研究科...
《目次》 ・「眠れぬ夜のスクリーニング」 早瀬耕 ・ 人工知能研究をめぐる欲望の対話 東京大学特任講師 江間有沙 ・「第二内戦」 藤井太洋 ・ 人を超える人工知能は如何にして生まれるのか? ~ライブラの集合体は何を思う?~ 電気通信大学大学院情報理工学研究科/人工知能先端研究センター 栗原聡 ・「仕事がいつまで経っても終わらない件」 長谷敏司 ・ AIのできないこと、人がやりたいこと 国立情報学研究所 相澤彰子 ・「塋域[エイイキ]の偽聖者」 吉上亮 ・ AIは人を救済できるか: ヒューマンエージェントインタラクション研究の視点から 筑波大学システム情報系助教 大澤博隆 ・「再突入」 倉田タカシ ・ 芸術と人間と人工知能 公立はこだて未来大学教授 松原仁
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日本人工知能学会(本著は2016年に創立30周年を迎えた記念だそうで)の編による、SF作家とAI研究者がタッグを組んで、5つのアプローチから人間とAIの関係を考察したアンソロジー集。 何と言うか…もう本著を企画した段階で勝利だなぁ、と思ってしまいました。SF作家のストーリーとAI...
日本人工知能学会(本著は2016年に創立30周年を迎えた記念だそうで)の編による、SF作家とAI研究者がタッグを組んで、5つのアプローチから人間とAIの関係を考察したアンソロジー集。 何と言うか…もう本著を企画した段階で勝利だなぁ、と思ってしまいました。SF作家のストーリーとAI研究者の解説がセットになっているのも〇。 AIの入門書を集めて読むよりも、本著をまず1冊読んだ方が「AIとは何か?」をわかる(つもりになれる?)のでは。ただ、注意が必要なのは、本著はAIが普及して変容した世の中を見据えているので、「今AIにできること」を知るための本という意味では、解説で触れられているくらいでしょうか。 5編(対?)の中で、最も直近の未来であり得そうなのが日本政治を描いた「仕事がいつまで経っても終わらない件」で、トーンとしても読みやすいです。 その逆がトリを務める「再突入」で、100年以上先の社会も人間自身も変容した世界を描いているほか、テーマも芸術(現代アートの更に先、という感じ)で、個人的には難解で特に前半は良く理解できず…。ただ、人によってはこの方が歯ごたえがあるんでしょうね。 あと印象的だったのは、「第二内線」が描いた20~30年後のアメリカの分断された姿。本編でアメリカの分断が始まったのは「2020年に当選した大統領が銃規制を推し進めたこと」がキッカケ。さて、足元のアメリカの状況は大丈夫なんだろうか。。 本著を読了して思いを馳せたのは、AIが今後どういう位置づけたり得るのか、ということ。 具体的には「あくまで道具」なのか「自由意思を持つ存在」なのか。(意思の定義を問われそうですが…) 本著の5編を時代順に並べていくと、中ほどくらいから後者の色合いが強くなってきます。倫理の問題もありつつも、これはAIを進化して実現させたいという研究者サイドの思いなのでしょうか。 ただ、個人的にはどこかでAIは必ず落胆期を迎えるんじゃないかと思っていて、それをどう乗り越えるのか(あるいは、耐え忍ぶのか)が大事になると考えています。トンネルの先に、良い未来がありますよう。 刺激的で面白い1冊でした。読みやすさはまちまちなのですが、読み通す価値はあるかと思います。
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