AIと人類は共存できるか? の商品レビュー
2016年のAIに対する認識がまだ甘酸っぱく未成熟なことを感じながら読んだ。とはいえ政治家が刺殺されたり、チェルノブイリをめぐりロシアとウクライナが対立していたりデジャブが強い。
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《目次》 ・「眠れぬ夜のスクリーニング」 早瀬耕 ・ 人工知能研究をめぐる欲望の対話 東京大学特任講師 江間有沙 ・「第二内戦」 藤井太洋 ・ 人を超える人工知能は如何にして生まれるのか? ~ライブラの集合体は何を思う?~ 電気通信大学大学院情報理工学研究科...
《目次》 ・「眠れぬ夜のスクリーニング」 早瀬耕 ・ 人工知能研究をめぐる欲望の対話 東京大学特任講師 江間有沙 ・「第二内戦」 藤井太洋 ・ 人を超える人工知能は如何にして生まれるのか? ~ライブラの集合体は何を思う?~ 電気通信大学大学院情報理工学研究科/人工知能先端研究センター 栗原聡 ・「仕事がいつまで経っても終わらない件」 長谷敏司 ・ AIのできないこと、人がやりたいこと 国立情報学研究所 相澤彰子 ・「塋域[エイイキ]の偽聖者」 吉上亮 ・ AIは人を救済できるか: ヒューマンエージェントインタラクション研究の視点から 筑波大学システム情報系助教 大澤博隆 ・「再突入」 倉田タカシ ・ 芸術と人間と人工知能 公立はこだて未来大学教授 松原仁
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日本人工知能学会(本著は2016年に創立30周年を迎えた記念だそうで)の編による、SF作家とAI研究者がタッグを組んで、5つのアプローチから人間とAIの関係を考察したアンソロジー集。 何と言うか…もう本著を企画した段階で勝利だなぁ、と思ってしまいました。SF作家のストーリーとAI...
日本人工知能学会(本著は2016年に創立30周年を迎えた記念だそうで)の編による、SF作家とAI研究者がタッグを組んで、5つのアプローチから人間とAIの関係を考察したアンソロジー集。 何と言うか…もう本著を企画した段階で勝利だなぁ、と思ってしまいました。SF作家のストーリーとAI研究者の解説がセットになっているのも〇。 AIの入門書を集めて読むよりも、本著をまず1冊読んだ方が「AIとは何か?」をわかる(つもりになれる?)のでは。ただ、注意が必要なのは、本著はAIが普及して変容した世の中を見据えているので、「今AIにできること」を知るための本という意味では、解説で触れられているくらいでしょうか。 5編(対?)の中で、最も直近の未来であり得そうなのが日本政治を描いた「仕事がいつまで経っても終わらない件」で、トーンとしても読みやすいです。 その逆がトリを務める「再突入」で、100年以上先の社会も人間自身も変容した世界を描いているほか、テーマも芸術(現代アートの更に先、という感じ)で、個人的には難解で特に前半は良く理解できず…。ただ、人によってはこの方が歯ごたえがあるんでしょうね。 あと印象的だったのは、「第二内線」が描いた20~30年後のアメリカの分断された姿。本編でアメリカの分断が始まったのは「2020年に当選した大統領が銃規制を推し進めたこと」がキッカケ。さて、足元のアメリカの状況は大丈夫なんだろうか。。 本著を読了して思いを馳せたのは、AIが今後どういう位置づけたり得るのか、ということ。 具体的には「あくまで道具」なのか「自由意思を持つ存在」なのか。(意思の定義を問われそうですが…) 本著の5編を時代順に並べていくと、中ほどくらいから後者の色合いが強くなってきます。倫理の問題もありつつも、これはAIを進化して実現させたいという研究者サイドの思いなのでしょうか。 ただ、個人的にはどこかでAIは必ず落胆期を迎えるんじゃないかと思っていて、それをどう乗り越えるのか(あるいは、耐え忍ぶのか)が大事になると考えています。トンネルの先に、良い未来がありますよう。 刺激的で面白い1冊でした。読みやすさはまちまちなのですが、読み通す価値はあるかと思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
どれもドチャクソ面白いです(語彙力無し)。 特に「政治」をテーマにした長谷敏司『仕事がいつまで経っても終わらない件』が好きです。 “AIが人間の仕事を奪うのではないか?” とよくテレビで取り上げられていますが、この作品は “寧ろAIのバージョンアップとアップデートのせいで、人のプログラミングの仕事がいつまで経っても終わんねーよ!” という切り口でひじょ~に興味深いのです。
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AIが普及したからといって 夢のような世界が来るとはだれも考えないだろう。 人工知能(AI)はあらゆるところに使われる技術で、ボっとしていればAI搭載ロボットにこき使われる人間も出てくる。(今もITに使われている人は多そうだし。 どういう形の共存になるのかわからないけれど、AIだ...
AIが普及したからといって 夢のような世界が来るとはだれも考えないだろう。 人工知能(AI)はあらゆるところに使われる技術で、ボっとしていればAI搭載ロボットにこき使われる人間も出てくる。(今もITに使われている人は多そうだし。 どういう形の共存になるのかわからないけれど、AIだけが勝ち残るなんてことは無いんじゃないかしら。 で この本は面白いかと手にとったけれど、分厚い本だし わざわざ読むこともないかと思って結局返却。 また気が向いたら 読んでみよう! → URLはこちら https://www.ai-gakkai.or.jp/ 『人工知能学会 (The Japanese Society for Artificial Intelligence 』 : ) ・ URLはこちら https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD%E5%AD%A6%E4%BC%9A 『人工知能学会 - Wikipedia 』 : 2017/02/10 予約 2/15 借りて読み始める。ほとんど読まずに返却。 AIと人類は共存できるか? 内容と目次・著者は 内容 : 「倫理」「政治」「芸術」等の5つの異なるアプローチで、人工知能(AI)が普及した未来社会を描く。 SF作家の想像力と、AI研究者の最新知見が斬り結ぶ、書き下ろしアンソロジー。 人工知能学会創立30周年記念出版。 目次 : 早瀬耕「眠れぬ夜のスクリーニング」×東京大学特任講師・江間有沙 人工知能研究をめぐる欲望の対話 江間有沙‖著 p89-104 藤井太洋「第二内戦」×電気通信大学大学院情報理工学研究科教授・栗原聡 人を超える人工知能は如何にして生まれるのか? 栗原聡‖著 p168-183 長谷敏司「仕事がいつまで経っても終わらない件」×国立情報学研究所・相澤彰子 AIのできないこと、人がやりたいこと 相澤彰子‖著 p242-254 吉上亮「塋域の偽聖者」×筑波大学システム情報系助教・大澤博隆 AIは人を救済できるか 大澤博隆‖著 p332-351 倉田タカシ「再突入」×公立はこだて未来大学教授・松原仁 芸術と人間と人工知能 松原仁‖著 p418-430 著者 : 長谷敏司 1974年大阪府生まれ。「楽園」でスニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。 藤井太洋 1971年奄美大島生まれ。電子書籍個人出版「Gene Mapper」を発表。他に「オービタル・クラウド」など。
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【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】
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1:AIについての5つの小説作品と、それに関して第一線の研究者さんが科学的見地から解説・意見を述べる、という夢のような本。小説も解説もどちらも凄まじくて、読み応えがありました。 ちょっとお高いけど、AIに興味があるとか、好きな作家さんが参加しておられるとかであれば読んで損はないと...
1:AIについての5つの小説作品と、それに関して第一線の研究者さんが科学的見地から解説・意見を述べる、という夢のような本。小説も解説もどちらも凄まじくて、読み応えがありました。 ちょっとお高いけど、AIに興味があるとか、好きな作家さんが参加しておられるとかであれば読んで損はないと思います。 「ここまでできる」と「こうすればもっとできるんじゃないか」のせめぎ合いが楽しい。
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早瀬さん長谷さんが面白かった。というか馴染めた。人工知能って何でもできそうなイメージだけど、全て計算から成り立っていて、それまでに膨大な人力を必要とするのがブラックユーモアたっぷりに書かれていて素人にもよくわかった。
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AIという一般人にはよく分からないものを小説家が物語として提供し、科学者が現実世界のAIについて、人間とどのように関わるのかを解説している。本書を人工知能学会が出すことで、難しいことを一般人が分かるようにするこの仕組みが面白い。これにより、読書は人工知能がある世界を容易に想像でき...
AIという一般人にはよく分からないものを小説家が物語として提供し、科学者が現実世界のAIについて、人間とどのように関わるのかを解説している。本書を人工知能学会が出すことで、難しいことを一般人が分かるようにするこの仕組みが面白い。これにより、読書は人工知能がある世界を容易に想像できる。人工知能の問題点や現時点での限界も分かる。ただし、若干ではあるが、学会が小説のテーマを設定して小説家に書かせた感じがした。作家の自由度を奪う形ではあるが、一冊の本として読むと、AIについて網羅的に解説しているのが分かる。結果的には素晴らしい試みだと思う。
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最初、対談だと思ったが、SF小説の短編が描かれていて、なんだこれはと思った。 予想以上に、想定外に、良かった。 さすがに人工知能30周年記念の本だなと感心をして、分をわきまえて、心がしみじみと通っていて、これほど血が通っている本も珍しいなと思った。 科学者、研究者の性質と属性、...
最初、対談だと思ったが、SF小説の短編が描かれていて、なんだこれはと思った。 予想以上に、想定外に、良かった。 さすがに人工知能30周年記念の本だなと感心をして、分をわきまえて、心がしみじみと通っていて、これほど血が通っている本も珍しいなと思った。 科学者、研究者の性質と属性、その良い人格、特性が、にじみ出ていて、安心する。作家の良さも。 小説に関しては、やはり知識と研究が前面に出ていて、小説本来の良さである、人物像が傍に追いやられてしまって、小説の醍醐味にはかけていると思った。けれどストーリーと良い、テーマと良い、最高にスリリングだと思った。 やはり、核となる人工知能には、興味があった。 そもそもなぜ、AIを人間は作ろうと思うのだろうか。 私の答えは、それによって、自分自身人間を知ることができる、わかりたい、気づきたいと思うからだと私は考える。 AIととなると、神の領域、心の領域に踏みこむことにになるのだとゆうことがこの本を見てわかった。そうか、そこまでやろうとずっとやってきたのかと思った。 第三者から見て、率直に正直にゆうなれば、なんて馬鹿げたことを人間は考えるんだと思った。そんなことまで足を踏み込んで、解明できるわけないだろ、馬鹿げていると強く思った。 でも、やはりそこには大きな意味がある。 倍倍で、AIの能力がアップしても、人間は、相互で関係して、自然や宇宙とまで関係しているところを考慮するとその能力を数値化すると人間は無限の数値が現れる。それはどんなに、AIモンスターマシンになろうともその人間の無限関係にはかなわないだろう。そもそもが、無限は掴みようがない。 人間の内なる小宇宙とゆう言葉を思い出す。 AIは人間のようになるか?人間以上のさらなる知性を持つのか?とゆう答えは、あり得ない。 一部を担うことしかない、オットセイの癒しのロボにしても、人間の癒しを担い、介護の一部を担い、ある特定の膨大な計算能力の一部を担うことしかない。ある特定の知性では人間以上になれるだろう。 人間自体も、今のこのネットで繋がったことを見ても、動画共有にしても、個人が著しく何かをみんなに発信、動き始めた。特定の個人や、専門性がクローズアップしている時代のように思えた。それがまた、相互に関係してゆく。それが局所的に見えても、人間は自由で、動き始める、それが心の作用であって、もっと大きなもの神に操られているゆうのが私の考えだ。 それをAIで担うことはできない。ある特定の枠から出ることはできないだろう。将棋のAIにしてもそうだ。その枠が限界だ。 人間は、相互に関係して、宇宙を見ても無限でつかみどころがないが、肉体とその環境に制限されている。 AIには宇宙のような無限はない。意志もない。ある規定なりを持たないとならない。限りなく無限に近づくことができてもどこかで制限しないとならない。環境の相互関係、肉体の神秘を解明しない限りは不可能だ。それはもはやない。おそらく神は存在しないのだろう。 そのAIを作ることによって、人間の心や神の領域を少しでも知ることができることが大きな偉大な価値があると思う。 人間らしさの一部を備えたAIか、その一部の集合体で人間らしいAIぐらいだろう。愛着も感情も人間がAIに持つことはできる。 宇宙や無限や、永遠、直感を意識で解明することには限界がある。その意識下の存在を解明したら、人間AIを作れるだろう。おそらく魂を作れば良い。いわゆる神を作れば、AI人間はできるだろう。意志と直感を作り、心を作ればあながち、人間と同等のAIも作れることができるだろう。それ以上のAI人間ができるだろう。そうなれば、もはや、人間よりもAIの方が、人間的に優れるだろう。人間はAIに滅ぼされるだろう。それは神の怒りだろう。心と直感と意志、魂、宇宙を解明すれば、AIが人間となるだろう。なんと人間は馬鹿げているんだ。なんて素晴らしいんだ人間は。
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