商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2016/11/15 |
JAN | 9784062935234 |
- 書籍
- 文庫
阿蘭陀西鶴
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阿蘭陀西鶴
¥814
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商品レビュー
4.2
40件のお客様レビュー
現代よりもずっと短い寿命の時代でありながらより濃く生きた人たちの人生に感銘を受けます。おあいの人生に涙。
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5と迷って迷って4にした。そのくらいすごく良かった!! 井原西鶴の盲の娘、おあいの視点から物語は展開していくんだけど、盲のおあいに料理や縫製を叩き込んだ優しい亡き母、可哀想と言われるのを何よりも嫌っていて、いい格好しいの父親が嫌でたまらないおあい、幼い二人の弟、女衆のお玉、出てく...
5と迷って迷って4にした。そのくらいすごく良かった!! 井原西鶴の盲の娘、おあいの視点から物語は展開していくんだけど、盲のおあいに料理や縫製を叩き込んだ優しい亡き母、可哀想と言われるのを何よりも嫌っていて、いい格好しいの父親が嫌でたまらないおあい、幼い二人の弟、女衆のお玉、出てくる登場人物がすごくありありと頭の中で映像化されて、のめり込んだ。 最後は泣きそうになったし、現実がこんな風にあたたかいことを切に願った。
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西鶴の娘おあいが主役。 盲目のおあいだが、家のことは一通りこなせる。 近所への買い物もできる。 同時に、談林派の俳諧師でのちに戯作者になる父西鶴の越し方も描かれる。 元禄のころ。 好色一代男などのヒット作を生み出した西鶴と、その周辺のあれこれが勉強になる。 西鶴の妻、つまりお...
西鶴の娘おあいが主役。 盲目のおあいだが、家のことは一通りこなせる。 近所への買い物もできる。 同時に、談林派の俳諧師でのちに戯作者になる父西鶴の越し方も描かれる。 元禄のころ。 好色一代男などのヒット作を生み出した西鶴と、その周辺のあれこれが勉強になる。 西鶴の妻、つまりおあいの母は早くに亡くなる。おあいの弟たちは他家へ養子に出されるが、おあいは西鶴の手元に残された。 父の気持ちがわからないまま、父と娘の日常生活があり、おあいは父の身の回りの面倒を見る。付き合いの広い父の客のために料理をする。 なかなか大変な生活。 読みどころは、目の見えないおあいの感覚で作られる家庭料理の匂いと味の表現。とてもとても美味しくそう。 いい小説だった。
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