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少年が来る
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少年が来る
¥2,750
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商品レビュー
4.6
63件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
めちゃめちゃ面白かった。ハンガンらしいトーンは保たれつつ、光州事件を元にしているということから他の作品とは少し違う。 きっとこんなことが起きていただろう、きっとこんなことを感じていただろうとずっと思うような内容で、読んでいてきついところもたくさんあった。でも読む手を止められない、そんな一冊だった。 一章から六章まで語り手が違うのも面白くて、一章の各キャラクターを追っていく構成も読ませるものだった。 ハンガンのおすすめ、を聞かれたら、これを挙げることになるだろう。
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しんしんと降る雪にも似た静謐な祈り。なぜか湯布院の金鱗湖に行ったときのあの刺すような寒さと静けさを思い出した。
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光州事件で消されていった命のひとつひとつに寄り添い、ノンフィクションとフィクションのあわいを行き交いして綴られる物語たちが詰まった一冊でした。 ときにリアルにときに幻想的に事件を描いてた描写の精緻さは、生々しく慟哭や悲痛を綴るのと変わりない痛みに満ちているように思いました。 ...
光州事件で消されていった命のひとつひとつに寄り添い、ノンフィクションとフィクションのあわいを行き交いして綴られる物語たちが詰まった一冊でした。 ときにリアルにときに幻想的に事件を描いてた描写の精緻さは、生々しく慟哭や悲痛を綴るのと変わりない痛みに満ちているように思いました。 散っていった人々、残った人々の想いや行動からは、そんなことになってしまった軍事政権への怒りを覚えざるを得ません。 けれども、本編に濃く漂っているのは、深い祈りの想い。未来永劫唱えていかねばならない、鎮魂の祈念と繰り返してはいけないという過去と未来の自分たちへの誓いのように感じました。
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