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少年が来る 新しい韓国の文学15
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少年が来る 新しい韓国の文学15

ハンガン(著者), 井手俊作(訳者)

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少年が来る 新しい韓国の文学15

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 クオン
発売年月日 2016/10/31
JAN 9784904855409

少年が来る

¥2,750

商品レビュー

4.5

44件のお客様レビュー

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2024/11/24

ノーベル賞を受賞したハン・ガンさんが光州事件を題材にした作品と知り、興味を掻き立てられ、読みました。作品に引き込まれ、一気に読了しました。心が揺さぶられる。なんで手を放してしまったか、なんで連れて帰らなかったのか、なんで国がこんなこと、なんでこんなひどいこと。何気ないかわいらしい...

ノーベル賞を受賞したハン・ガンさんが光州事件を題材にした作品と知り、興味を掻き立てられ、読みました。作品に引き込まれ、一気に読了しました。心が揺さぶられる。なんで手を放してしまったか、なんで連れて帰らなかったのか、なんで国がこんなこと、なんでこんなひどいこと。何気ないかわいらしい普通の生活が凄惨な弾圧に壊される様には涙が出る。光州事件は、1980年5月18日から27日にかけて韓国の光州市で発生した大規模な民主化運動で、武力で鎮圧されてしまったけれども、事件後に民主化を求める声が高まり、1987年に民主化が達成される。

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2024/11/18

ソウルの春で民主化が推進される中、危機感を抱いた全斗煥や盧泰愚などの軍部はクーデターにより政権を奪い全土に戒厳令を敷く。これに反発した光州では1980年民主化を求める学生デモが活発化し、軍部は武力鎮圧に動く。物語はこの武力鎮圧により殺され、暴行を受けた若者たちへのレクイエムとして...

ソウルの春で民主化が推進される中、危機感を抱いた全斗煥や盧泰愚などの軍部はクーデターにより政権を奪い全土に戒厳令を敷く。これに反発した光州では1980年民主化を求める学生デモが活発化し、軍部は武力鎮圧に動く。物語はこの武力鎮圧により殺され、暴行を受けた若者たちへのレクイエムとして、その惨虐な行為を生々しく描く。 第一章では「あなた」と呼ばれる15歳で殺された中学生トンホに関係するさまざまな登場人物の視点から語られる。第二章ではトンホの友人のジョンデが十字架の形に積み上げられた腐った死体の山から、自分の死を語る。その後の章は軍の武力弾圧により傷付きながらも生き延びた人々のトラウマや深い絶望が語られる。 40万人の光州市民に発砲する為に用意された80万発の弾丸、無辜の若者たちに対する殺戮と暴虐、作者は「人間は根本的に残忍な存在なのか、辱められ、壊され、殺されるもの、それが歴史の中で証明された人間の本質なのか」と問いかける。

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2024/11/14

先日ノーベル文学賞を受賞されたハン・ガン。 「少年が来る」は1980年5月に韓国で起きた民主化運動、光州事件について書かれた小説。 戒厳軍が活動家や市民や学生を弾圧し、多くの尊い命が奪われた事件。たった40数年前に起きた、この悲惨な出来事。韓国が民主化するためにどれだけの犠牲を払...

先日ノーベル文学賞を受賞されたハン・ガン。 「少年が来る」は1980年5月に韓国で起きた民主化運動、光州事件について書かれた小説。 戒厳軍が活動家や市民や学生を弾圧し、多くの尊い命が奪われた事件。たった40数年前に起きた、この悲惨な出来事。韓国が民主化するためにどれだけの犠牲を払ってたどり着いたのか、ほとんど理解していなかった。 彼女の作品は一貫して社会の不条理や痛みや暴力を描いており、読むのはとても辛くて苦しい。 この作品も、犠牲になった少年、彼を探し続ける友人、家族、暴力を受けた女性など、渦中にいた様々な人たちの目線で語られる。遺体が腐敗していく様子や痛々しい暴力など、目を背けたくなる描写も多いが、詩的で美しい言葉に心が震え、涙が溢れてくる。 光州で生まれ幼少期を過ごし、事件発生の数ヶ月前にたまたまソウルに移り住んだという作家が紡ぐ鎮魂の物語。

Posted by ブクログ

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