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脳が壊れた 新潮新書673
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脳が壊れた 新潮新書673

鈴木大介(著者)

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脳が壊れた 新潮新書673

902

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2016/06/01
JAN 9784106106736

脳が壊れた

¥902

商品レビュー

4.1

93件のお客様レビュー

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2024/12/02
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※このレビューにはネタバレを含みます

「されど愛しきお妻様」他最近著作を続けて読む機会があり興味を持ち手に取り。 様々な困難のために社会の中で生き難い人たちを取材し本にしてきた著者が、まさに当事者となって体験したことで新たに得た視点が出色。 「そういうことだったのか」を苦心して言語化して何とか周囲に、読者に理解してもらおうとする姿勢に頭が下がります。 はっとさせられることばも散見されました。 「病名をつけなければ身動きがとれない。ゆえに最も見過ごされがちなボーダーラインの障害者には一層支援の手が届きそうにない(趣旨の要約です)」 「大きすぎる感情は言語化できない」「頼れる相手や頼るべき相手と頼りたい相手とは別物」 「一番身近な人が一番頼りたい相手かというとそうでもない」 「してほしいことある?と聞かずに一方的にやってくれることが、ようやく助けての声を絞り出すためのプロセスになる」 言われてみれば確かにと思うことだらけでした。そういうことを言いたかったけどどう表現し誰に伝えていいのかということに迷って結局誰にも何も言えなかったということがあったなと昔を思い出しました。 自分にも障害者の身内がいますが、もしかすると言葉に出来ない様々な思いによって大きく屈託してしまったために行動がうまく出来なくなって一般社会で生き難くなってしまったのかもしれないと思い当たる出来事も多々ありました。 当時はただ「面倒かけやがって」的な怒りしかなかったけれども(自分も若かったし自分の人生だけで精一杯と言い訳かもですが)、辛かったり苦しかったりの経験をし人生をある程度生きてきた今から観ると「あの人は自分の想像を超えた言語化できない程の辛さや苦しさをあの時持っていたのかもしれない」と思い至ることが出来るようになりました。遅きに失しているかもしれませんが、本書は今から寄り添えることはないか考えるきっかけになりました。よくぞ言語化してくれました。 著者にしてみると色々と必死だった(生活を立て直したり、収入を得なくてはということも含め)ということなのかもしれませんが。 それにしても著者のお妻様への愛がハンパない。お妻様も夫様を大切に思っているのがきちんと伝わります。 言葉は荒々しい?時もあるけど気持ちは伝わるんだなぁと、至らないからこそ愛おしいということもあるのかなぁなどと思いました。割れ鍋に綴じ蓋、という言葉を思い浮かべながらお二人のやりとりのパートは読みましたが、お互いがお互いの割れ鍋に綴じ蓋になってるカップルだと思いました。(最高に褒めてます)

Posted by ブクログ

2024/11/02

脳梗塞後の高次脳障害、当事者が言語化し類する脳機能の障害、特性がある人の状態を代弁してくれた。完全な理解は難しいが、想像力を働かせてその人がして欲しいことを探りたい。

Posted by ブクログ

2024/04/07

突然の脳梗塞。命は取り留めたが、外からは見えない障害。当事者が語る。 高次脳機能障害とは、脳卒中などで脳の一部を損傷し、思考・記憶・行為・言語・注意などの脳機能の一部に障害が起きた状態をいう。著者は、発話や行為に一部不自由が生じたようだが、これが周りからは分かりにくい。例えば、...

突然の脳梗塞。命は取り留めたが、外からは見えない障害。当事者が語る。 高次脳機能障害とは、脳卒中などで脳の一部を損傷し、思考・記憶・行為・言語・注意などの脳機能の一部に障害が起きた状態をいう。著者は、発話や行為に一部不自由が生じたようだが、これが周りからは分かりにくい。例えば、半側空間無視なんて知らなかったが、どちらか左右の空間を認知出来ず、極端に言えば左半分もしくは右半分の空間がなくなってしまっている状態。著者は、片側に何か嫌なものがいる感覚と語る。 脳梗塞後には、感情のコントロールができなくなる「感情失禁」になる事も。穏やかだった人が急に怒り出すなど。著者もこの状態に時々陥る。 大変な事だが、本職ライター。面白おかしく、読みやすく。何よりほのぼのとした気持ちになるのは文面からも伝わる夫婦仲、奥様愛。発達障害で日常生活も一見無茶苦茶に見える奥さん。でも、そこをお互いのできる事で補い合う魅力的な夫婦。 脳梗塞後のリアルとそれを抱えながらの仲睦まじき?夫婦生活。本著の魅力は大きくこの二点。他人事ではないです。どちらも。

Posted by ブクログ

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