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イエスの幼子時代
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イエスの幼子時代

J.M.クッツェー(著者), 鴻巣友季子(訳者)

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イエスの幼子時代

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2016/06/25
JAN 9784152096203

イエスの幼子時代

¥2,530

商品レビュー

3.3

18件のお客様レビュー

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2025/09/26

平易な文章の体裁をとりながらも複雑な思弁小説である。なぜそうなのかという説明のあからさまな欠如が、かえってその魅力を高めているのだろうか。

Posted by ブクログ

2024/01/18

イエスやヨハネになぞらえてるそうなんですが、そっち方面の知識があまりなくて、訳者後書きで、へーそうなんだと思うくらい。ちゃんと知ってたら面白いんだろうな… ユートピアに染まれない主人公のシモンの性欲へのこだわりと正当化がちょいちょい出て来て気持ちが悪い(でも実はこっちの方が現実...

イエスやヨハネになぞらえてるそうなんですが、そっち方面の知識があまりなくて、訳者後書きで、へーそうなんだと思うくらい。ちゃんと知ってたら面白いんだろうな… ユートピアに染まれない主人公のシモンの性欲へのこだわりと正当化がちょいちょい出て来て気持ちが悪い(でも実はこっちの方が現実的なんだろうな)けど、ダビードとの会話はどれも面白い。 街の人の善意と、自分の役割だけを果たすだけの態度がなんとも言えず不気味で、そこにシモン以外が疑問を持たないところがディストピアなのかなと思った。 結果、一日で読み終わりました。

Posted by ブクログ

2023/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

基本的に面白いしほかの本にはないような魅力もある。 ただあまり魅力的でなく面白くない章もある。あまり魅力的でない章は前の章とほぼ同じであるという場合や、展開が急過ぎてついていけない部分がある。例えば、主人公の男が仕事に機械を用いるか同僚と議論する場面がある。この話全体を流れているテーマは、執着や愛情という感情が人生に必要であるかというものであり、機械を用いるか否かもその文脈の延長線上であることが読者は期待するだろう。しかし、その場面で急に主人公は歴史や人類の進化について話をし始める。歴史とは何かというものは哲学的なテーマとしては面白いが、人間の愛情や情熱といった違う次元の話であり、読者は面食らうか主人公が自分の心の中にはない理論を使って、自分の筋を無理やり強化しているように見える。 また、どういった形で物語が展開されているか楽しみだったのに、ほとんど物語が進まずに終わったので、残念な気持ちになった。 続きの物語があるため、それを読んだら評価が変わるかもしれない。

Posted by ブクログ