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自死 現場から見える日本の風景
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自死 現場から見える日本の風景

瀬川正仁(著者)

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自死 現場から見える日本の風景

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晶文社
発売年月日 2016/05/10
JAN 9784794969248

商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2025/11/09

子ども(小学生〜高校生まで)の自死数は年々増加しており、2024年も520名を超える子どもが何らかの理由で自死する結果となっている。これは日本社会として非常に残念で、頼りのないことである。 私たちは自分たちで意識することなく、生まれてくる。自らの生まれには気づくことができず、いつ...

子ども(小学生〜高校生まで)の自死数は年々増加しており、2024年も520名を超える子どもが何らかの理由で自死する結果となっている。これは日本社会として非常に残念で、頼りのないことである。 私たちは自分たちで意識することなく、生まれてくる。自らの生まれには気づくことができず、いつの間にか生まれてきてしまっている。そのため、生は選択できない。しかし、自死は、自らの選択による行為であり、意識的に行うことである。 年間500人を超える子ども達が自ら死を選んでいる(選ばざるを得ない)状況になってしまっている。これは個人ではなく社会の問題であるといえる。この世は複雑で、何が正しくて、何が正しくないのかは分からない。ただ、子どもが1人でも自死する社会を作ってしまっていることから、この社会は正しくないと確信を持って言える。なぜこのような不正な社会ができあがっているのか。私の人生を賭けてそれを調査し、子どもが活き活きと生きられる社会を作っていかなければならない。

Posted by ブクログ

2025/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

真っ白な表紙に大きな黒いフォントで「自死」ぎくりとします。 「学校」「職場」「宗教」「精神医療」「責任」「高齢者」という 章立てでそれぞれの自死の状況を読み解いていきます。 読了後思うのは日本における自死という現象は、死んでしまうのは 個人だけれども社会問題の縮図というか、日本社会独自の状況から 頻発しているものが思っていたよりも多いのだなということでした。 第1章 学校と自死  p49 特殊なケースを除き教育現場が「いじめ自死」事件の存在をかたくなに認めようとしていない状況は続いている。 (略)現行の教育システムを維持するためのコストの一部として、「いじめ」や「いじめ自死」が容認されていると言っても過言ではない。 ひどいことを言ってるようだけれどそれが学校の現状というのは間違っていないように感じた。本書は発刊から9年経っているが現在も ほぼ変わってないように思う。   第2章 職場と自死  p87 日本人は何か始めるとき「How」つまり「どのようにしたらうまくいくのか」という議論が始まる。 アメリカ人は「How much」「お金がいくらかかるか」というところから議論を始める。一方、ヨーロッパ人は「Why」「そのプロジェクトをやる意味は?」と問うところから始めるんだ。 それぞれの人種の特徴がとても出ている話だと思った。日本人はとにかく頑張りすぎてしまう。 第3章 宗教と自死  p125 我々がするべきは、一人の人間を「自死」するまでに追い込んだ状況こそをとうてゆくことではないか 賃貸物件で人が亡くなった場合、状況によっては原状回復に多大なお金がかかるというのは孤独死・孤立死が増えてきた近頃よく聞く話だけれども、あくまでも原状回復の賠償という意味合いであって、自死の場合は遺族が「加害者」として損害賠償を求められることがある、という事実は知らなかったので驚いた。 「事故物件」という言葉もよく聞くけれど不動産価値の下落による損害を「自死遺族」が賠償として支払っているというのは知らなかったし、大家としてそうするのはわからなくはないけれども、 家族を自死で亡くした上に損害賠償を請求される遺族は悲惨としか言えない。 確かに宗教的観点からだけじゃなくて、日本は自死に対して「身勝手な死」と世間から見られることが多いかもしれない。遺族が公にあまりしない、できないのもそういう点が大きいと いうのは確かにそうだろうと思う。 第4章 精神医療と自死 p143年間、二万人近くの人が精神病院で亡くなられています。一番安全なはずの病院でこれだけの人が亡くなるのは、おかしいでしょ。しかも、精神疾患というのは命に別状のある病気ではないのですから。 この章を読んでざわざわした。もう相当昔の話になるが自分の身内の一人が精神病院で突然死した。本書のこの人が言うように精神疾患は命に別状のある病ではないし、何度か入退院しているのと変わらない状況で入院したのにいきなり亡くなった。原因はわからず警察の検死も入ったが結局心臓死ということで片付けられてしまったが今でも自分はあの死は薬物の過剰投与や不適切処置によるものではないかという疑問を持ったままだ。 その後更に辛かったのは、急に亡くなったので葬式を出した際、周囲から自殺を疑われたことだった。身内が一番死因を知りたいのに周りに聞かれても 何のきちんとした説明ができないことで余計に「本当の死因を隠してる」と疑われてしまったのでなおさら辛かった。 自死というものは、遺族にとってはそう疑われるだけでも辛いのに本当にそうであったらその辛さは想像を超える事態だろうと思う。 p157 向精神薬が病気の治療に役に立っていないばかりか「自死」を誘発しているかもしれない。 もう不穏さしか感じないが、本章を読むとものすごく納得する話だった。 第6章 高齢者と自死  p230 民主主義国家を標榜している日本政府が、国民の生活や命の尊厳を恐ろしく安く見積もっている証だ。そして、それこそが日本が自死大国であり続ける大きな要因のひとつであるという気がしてならない。 まとめとして希望の創出に国は全力を尽くすべきと書かれているが、本書の発刊から9年経った今でも希望の創出とは真逆と言ってもいいほど希望を見いだしにくい社会になっていると思わざるを得ないのが現状と言えるのではないでしょうか。上記に抜粋した第6章の著者の言葉のとおりだと私も思いました。 今読んでも「過去の話だと思えない」ことに腹も立つし、悲しくもありますね。 なかなか手に取りにくい一冊ですが社会問題を考えるときのまた違う視点の一つと思います。

Posted by ブクログ

2025/02/26

興味深く読んだ。 日本の社会って弱者に対してすごく冷たい印象があって、「自死」のニュースを拝見するたびにどうにかならなかったのか、と考える自分がいた。 この本を読んで現場の声(遺族や関係者)を知ることができたし、自分は何ができるのかと考えるきっかけになったと思う。

Posted by ブクログ

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