自死 の商品レビュー
先進国の中で日本は飛び抜けて自死が多い。実例の取材なども含めて、その背景に迫る。 遺族への取材の中でその無念や理不尽への闘いに寄り添うことで、日本社会の仕組みや人々の差別意識への義憤が高まっているのが伝わってくる文面。しかし、時に感情的になってやいないかという箇所もあり、申し訳...
先進国の中で日本は飛び抜けて自死が多い。実例の取材なども含めて、その背景に迫る。 遺族への取材の中でその無念や理不尽への闘いに寄り添うことで、日本社会の仕組みや人々の差別意識への義憤が高まっているのが伝わってくる文面。しかし、時に感情的になってやいないかという箇所もあり、申し訳ないと思いつつも一歩引いた目線で読んだ方が良いと思える。 過労自死に関する章で、過労だけで衰弱して死を選ぶのではなく、過労の中でパワハラなど他の要素が重なって精神を病んだ結果、死を選ぶようになってしまうのだという指摘が印象に残った。また、自死した人に対する戒名を、「自死は殺生と同じこと」との考えから、その人を貶めるようなひどい名前をつける僧侶がいるというのには驚いた。
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自死だけでなく今の日本社会の本質ってどうなのかなと捉えられるので、他の人にもおすすめしたい。 自死について、さまざまなところから説明があって分かりやすかったしとても納得した。自死のそれぞれのエピソードはとてもむごい。だからこそ、自分で命を止める行動に向かわせてしまったんだなと実...
自死だけでなく今の日本社会の本質ってどうなのかなと捉えられるので、他の人にもおすすめしたい。 自死について、さまざまなところから説明があって分かりやすかったしとても納得した。自死のそれぞれのエピソードはとてもむごい。だからこそ、自分で命を止める行動に向かわせてしまったんだなと実感できた。自死や鬱は、その人の耐性や特徴よりも周りの環境の影響の方がずっと大きいだろうなと私は思った。また自死を阻む風潮は個別的な思想と、宗教的な思想が組み合わさってるからなんだと知れた。 薬害によって亡くなってしまう事例についてもそこを規制しないところもとても驚いた。ただ、それがただ悪いよねと正論を振りかざすのではなくて、背景を捉えることで全体が見えたと感じた。医師にも仕方がない部分はあるだろうけど咎められる部分もある。
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読んで良かったと思う。 具体的な例も示しながら、自死の原因を様々な観点から考えていく内容。 タイトル通り、日本における事例をよく取り上げているが、丁寧に解説考察がなされており、とても素直な気持ちで読むことができた。人に寄り添った文章だった。 こういった本は、なかなか手に取ろう...
読んで良かったと思う。 具体的な例も示しながら、自死の原因を様々な観点から考えていく内容。 タイトル通り、日本における事例をよく取り上げているが、丁寧に解説考察がなされており、とても素直な気持ちで読むことができた。人に寄り添った文章だった。 こういった本は、なかなか手に取ろうと思う機会はないかもしれないが、もし誰かが自死について学びたいと思えたならば、手にとってみて欲しいと思った。
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知らなかった事実、新しい観点が満ちている本である。 自殺をする人は心は弱いなどと軽々しく思ってはいけないということを強く認識させてくれる本である。
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- ネタバレ
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げっそりと読後感の悪い本。なんだが。おそらく日本的なるもの(韓国もこれに近いんじゃないだろうか)が、うっそりと見えてくる。寛容さがやせ細るなかでどうやって生きていくのか。特に下の世代にどう接すればいいのか。
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