商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2016/04/06 |
JAN | 9784094062823 |
- 書籍
- 文庫
東京帝大叡古教授
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東京帝大叡古教授
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商品レビュー
3.4
18件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
時は明治三十八年の夏。 熊本第五高等学校に学ぶ秀才で、将来は政治家を志す“私”は、東京帝国大学法科の新進博士・宇野辺叡古教授への紹介状を手に上京した。 待ち合せに指定された東京帝大附属図書館で、“私”は殺人事件に遭遇し、被害者としばしば論を戦わせていた叡古教授は殺人犯の疑いをかけられてしまう。 さらに第二、第三の教授殺しが… 門井慶喜さんの著書は、『おさがしの本は』に続く2冊目。 『文系の天才博士が事件を解決(中略)ラストは鳥肌モノの衝撃』という文言につられて貸出したものの、ミステリとしてはそこまでの面白さはなかった。 むしろ、日露戦争の勝利に沸き立つ激動の時代に、多くの傑出した才能を持つ著名人たちと出会い、政治の裏表を見聞きし、やがて外交官となる一人の青年のオロオロ青春記といおうか。 実在の人物があちこちに顔を出すので、こういう時代にこの人たちは活躍していたんだ、という興味深さはあったが…なんとなく、全体にアンバランスで中途半端な印象が残った。
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連続殺人事件に遭遇した東大教授宇野辺叡古が、事件を推理し、犯人を明かすまでを描いた直木賞ノミネート作。 時は、日露戦争前後の物情騒然たる近代日本。 架空の人間と実在の人物とを見事に融合させた歴史ミステリー。 事件の容疑者に夏目漱石が疑われたり、当時の著名人が次々と出てくる。 徳富...
連続殺人事件に遭遇した東大教授宇野辺叡古が、事件を推理し、犯人を明かすまでを描いた直木賞ノミネート作。 時は、日露戦争前後の物情騒然たる近代日本。 架空の人間と実在の人物とを見事に融合させた歴史ミステリー。 事件の容疑者に夏目漱石が疑われたり、当時の著名人が次々と出てくる。 徳富蘇峰、原敬、桂太郎、嘉納治五郎、野口英世、森鴎外、西園寺公望等々、錚々たるメンバーが。 語り手は、阿蘇藤太なる人物。 そして最後に、この人物の本名が明かされると、近代日本史に興味ある読者は、アッと思うこと間違いない。
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奇想天外に見えて実は緻密な構造のもとに描かれた歴史ミステリー。それほど劇的な結末とも思えず、格別な面白さも見いだせず、直木賞を逃したのも詮方なしといったところ。ただ他の作品を読んでみたくはなった、そんなきっかけをくれた作品。
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