商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2016/04/08 |
| JAN | 9784167905859 |
- 書籍
- 文庫
ペテロの葬列(下)
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ペテロの葬列(下)
¥913
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商品レビュー
4
136件のお客様レビュー
上下合わせて読み応えあった。好みもあるけど、この人に人間の心の機微を書かせたら今でも右に出る人がいないだろうなって思う。どの小説も人間に向き合って本当に丁寧に心を表現してるから、読んでて静謐な気持ちになるんだよね。どれ読んでも今のところ後悔したことないな。ほんと好き。 あー最後な...
上下合わせて読み応えあった。好みもあるけど、この人に人間の心の機微を書かせたら今でも右に出る人がいないだろうなって思う。どの小説も人間に向き合って本当に丁寧に心を表現してるから、読んでて静謐な気持ちになるんだよね。どれ読んでも今のところ後悔したことないな。ほんと好き。 あー最後なー、そうなっちゃうかー、そうなっちゃうよねえぇ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
他の杉村シリーズはこの作品のための序章であったのではないかと思えるくらい、心を鷲掴みにされて読み進める手が止まらなくなった作品。 今回は詐欺が大きなテーマであったけれど、根本は家族の在り方であったり、良心の呵責の行方であったりした。 人が最期の最期まで悪人になりきるということは難しいことなんだなと実感。自分の悪事に気付き後悔した人々は悪事から足を洗おうと、どうにかして罪を償い、悪人になる前の自分に戻ろうと足掻くがこれが難しい。 一人ではできないからと、他人を巻き込むとさらに藪蛇な状況になっていく。苦悩と苦労は伝染して意図せず新たな被害者を生み出すのだ。 この嫌な流れは杉村夫妻の間でも漂い始める。菜穂子は夫への裏切りに対して開き直り、自身の生き方を変えるために杉村に自分勝手な意見を押し付けて夫婦関係を終わらせた。浮気相手である橋本のことも切った。橋本は浮気相手ではあるが、菜穂子の意識改革に巻き込まれ犠牲になった人であるとも言える。 不貞に対し謝罪することも償う風も見せなかった菜穂子は本書の誰よりも冷徹な『悪』なのか、それともいろいろなものから守られて生きてきた姫の有るべき姿を曝け出しただけなのか・・・。 杉村はとことん不憫な男である。でも物語の最期は悲壮感漂う終わり方ではなくてよかった。杉村の前途に幸あれと全力で応援したい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上巻に引き続いて、社会全体に蔓延る詐欺組織の存在から、暮木の正体、そして彼が罰を与えたかった人たちとその方法が明らかになっていくのが気持ちよかった反面、2巻分というストーリーは少し冗長になった感じもあった。 冒頭の自転車のイメージが、杉村の自分でも気づかない心情を明らかにし、そしてラストの私生活での大変化につながっていく流れは、これまでの2作で積み上げてきた家族との生活を描いた数々のシーンがあっただけに、ショックでもあり、また感慨もあった。 「悪は伝染する」という本書のテーマを、娘への指輪物語の読み聞かせから想起し、また最後のシーンまで持ち越すなど、指輪物語をサブ的な伏線で使っていたのも地味に上手い演出だった。 終わりが終わりだっただけに、次作があることがわかっているのが救いだが、また新たな切り口で物語が見れると思うと楽しみに思う。
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