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農地を守るとはどういうことか 家族農業と農地制度 その過去・現在・未来
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農地を守るとはどういうことか 家族農業と農地制度 その過去・現在・未来

楜澤能生(著者)

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農地を守るとはどういうことか 家族農業と農地制度 その過去・現在・未来

1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 農山漁村文化協会
発売年月日 2016/03/25
JAN 9784540151255

農地を守るとはどういうことか

¥1,870

商品レビュー

5

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2023/04/12

仕事上、農地転用許可書を扱うことがあるので、農地、農地法については継続的に勉強しなければ、と思っております。 本書は早稲田大学の法学部長さんの著書です。 農地法が何のために創設され、改定をしながら残っているのか、何を守る法律なのか。 歴史と共に辿っていくと、農地を守り、農業を守...

仕事上、農地転用許可書を扱うことがあるので、農地、農地法については継続的に勉強しなければ、と思っております。 本書は早稲田大学の法学部長さんの著書です。 農地法が何のために創設され、改定をしながら残っているのか、何を守る法律なのか。 歴史と共に辿っていくと、農地を守り、農業を守るためであることがよくわかりました。 手続きの方法だけでなく、歴史や理念、国策ともいうべき農地制度について知っておくことは大事ですね。 また農業法人との参入のニュースは、いいことばかりのように思っていましたが、農家業を守ることとの両立は難しそうです。 先日新聞で、県内の余っている農地を耕作してくれる(法)人を県外から求める、的な記事を読んだのですが、目先のことに集中してしまっていて、目的と手段が入れ替わっているようにも感じます。 会社法人と農業組合法人の違いはわからないので、また調べなきゃ。。 行政書士の試験勉強でも感じたけれど、会社法苦手なんだよなぁ。。 そしてこの字、クルミと読むんですね。 勉強になります‼︎ 備忘録 農業法人 農業組合法人 農地利用権 農地中間管理機構

Posted by ブクログ

2018/08/10

農地は、どういう人がどのように所有すべきなのか。 戦前の大地主については、世間では誤解している人も多いようだが、問題なのは、田畑のある村に住まず、農業もせず関わらず、都市に住んで、農地だけを所有して経済効率しか考えなかった者たちなのである。それに対し、在地の小地主たちは、村の役な...

農地は、どういう人がどのように所有すべきなのか。 戦前の大地主については、世間では誤解している人も多いようだが、問題なのは、田畑のある村に住まず、農業もせず関わらず、都市に住んで、農地だけを所有して経済効率しか考えなかった者たちなのである。それに対し、在地の小地主たちは、村の役などを引き受け、農地が外部の者に渡ることを共同で阻止してきた。この本では、東北地方のそのような例が書かれていたが、全国的に普通のことだったはずである。江戸時代に、土地の賃貸や売買には村の名主の同意を必要としたのは、土地が渡る相手についての吟味が行われるようにである。 この本は良い本だが、江戸時代の慣行などとの比較の話もなく、江戸時代への理解度に不安を禁じざるをえない部分もあり、そこが弱い。 戦後の諸問題については、農業行政の細部にわたる話となり、なかなか読みすすめられないので、略。 『農地を守るとはどういうことか』楜澤能生、農山漁村文化協会、2016 投企目的の地主は問題だが、都市住民の中には、食料危機に備えて自分の食料だけは確保したいために最低限の田を所有していた者があった。このケースでは、いちがいに悪とはいえないだろう。今は法的にこういう所有はできない。

Posted by ブクログ

2016/11/05

・農業とは、集落で助け合って営むもの。そのための仕組が農振法。 ・地力・土壌という(微生物の集合体?)複雑なものを、長きに渡って維持していくためのインセンティブ付として農地法の耕作者主義の概念がある。 ・地租改正により、租税を納められる者が地主となり、小作農が9割近く(確か)に。...

・農業とは、集落で助け合って営むもの。そのための仕組が農振法。 ・地力・土壌という(微生物の集合体?)複雑なものを、長きに渡って維持していくためのインセンティブ付として農地法の耕作者主義の概念がある。 ・地租改正により、租税を納められる者が地主となり、小作農が9割近く(確か)に。これにより、農村が疲弊・困窮。この状況を食い止めようと、戦後農地改革が断行された。 ・在村地主の方が、小作人への当たりは柔らかかった(自身がそのコミュニティで暮らし続けるため)。 ・農地の取引規制(耕作者・集落に存する者以外への取引の規制)は、日本のみならず、オーストリア、スイス等でも行われている。=農地は、単なる商品としての土地と同一に考えられない ・法による支配とコミュニティによる支配。 ・農業関連法は、一般的に公が担うべきと考えられる分野(農業委員会による転用の可否判断、集落による水路管理等)も集落に担わせている(ある意味、先進的!?) ・・・と、昨今規制改革で言われていることと限りなく逆行するように見えますが、今までの蓄積とは、日本型の農業とは、を丁寧に、かつ法律と実態と絡めて解説。 「土地」「管理」がキーワードである私の今の仕事には、すごく関連が深く、読み応えのある本だった。

Posted by ブクログ