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屋根裏の仏さま 新潮クレスト・ブックス
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屋根裏の仏さま 新潮クレスト・ブックス

ジュリー・オオツカ(著者), 岩本正恵(訳者), 小竹由美子(訳者)

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屋根裏の仏さま 新潮クレスト・ブックス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2016/03/28
JAN 9784105901257

屋根裏の仏さま

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商品レビュー

4

35件のお客様レビュー

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2025/09/08

写真花嫁としてアメリカへと渡った女性たちが、強制収容されるまでを描く。「わたしたち」という語り口で、集団自我のような形で、関連する体験が次々と語られる。正史に残らないような個々人の体験が本書で紡がれているが、読みにくくないかと言われればあまり否定もできない。

Posted by ブクログ

2025/08/16

私たちという人称で綴られるけど、不思議と嫌にならない。戦争時代って大変だな。今の世の中に生まれてよかった。

Posted by ブクログ

2025/07/26

「船のわたしたちは、ほとんどが処女だった。」 第1章“Come,Japanese(来たれ、日本人よ)”の書き出しはこうだ。第1章ではこの後、文節ごとに「船のわたしたちは…」と「船でわたしたちは…」から始まる文章が繰り返される。「わたし」ではなく「わたしたち」が主語。したがって1人...

「船のわたしたちは、ほとんどが処女だった。」 第1章“Come,Japanese(来たれ、日本人よ)”の書き出しはこうだ。第1章ではこの後、文節ごとに「船のわたしたちは…」と「船でわたしたちは…」から始まる文章が繰り返される。「わたし」ではなく「わたしたち」が主語。したがって1人の日本人女性の物語として創作されてはいない。 しかし「わたしたち」とは「すべてのわたしたちに共通する」の意味ではない。著者が「わたしたち」と書くとき、「わたし」を一つに類型化したのではなく、その逆で、まるで枕草子の“ものづくし”の手法のように、次から次へとさまざまな形の「わたし」として現れる。たとえば、「わたしたちは、ほとんどが処女だった」と冒頭に書かれるが、それに続き、アメリカに渡ろうとする日本人女性のそれぞれの生まれの違い、渡米の事情の違い、そしてアメリカに抱くイメージの違いなどの多様性が、清少納言のようにきびきびした文体で紡がれる。そしてその多くの「わたし」の声はポリフォニーとなり、この作品に重厚な印象をもたらす。わたしはこの作品から、戦争の実像を作品化するのに何百人もの声を拾い集めようとしたアレクシエーヴィチを想像した。 だが日本人を題材にした小説と言っても、あまりにも私たちの現在の日常から遠く離れているため、難解と感じる読者も多いだろう。そのため反則技だが、先に巻末の訳者あとがきを読んだほうが理解しやすいかもしれない。 (↓以下、内容に踏み込んだ部分あり。未読で目にしたくない方は読まないで。) たとえばP166にはこうある。-「「わたしたち」には通常「わたし」が含まれるのだが、本書の場合はそうした核となる「わたし」は存在しない。あくまで一文ずつきれぎれの、さまざまな「わたしたち」なのだ。この作品を点描に例える書評を見かけたが、まさにそのとおりだと思う。無数の点が集まって、集団としての写真花嫁たちの人生の歩みをくっきりと浮かび上がらせる」 さらに同じP166で著者のジュリー・オオツカは当初は画家を志していたという記述を見つけ、我が意を得た。私は著者が日本人女性たちを「わたしたち」として描くその手法にピカソのゲルニカを思い起こしたからだ。私はゲルニカを陶板レプリカでしか見たことがないが、あの大きな画面をよく見ると、細部まで作者の意図によって作り込まれた様々な意匠が多義的で壮大な世界観を現出しているのを発見した。オオツカのこの作品からも同じ感想が得られた。つまり彼女の小説は、文章という二次元空間を1枚のカンバスのように区切ったうえで、そこに多くの異なる人間像を細かく描き込んでいるという意味で“絵画的”なのだ。 そして私たちは、この本で描かれたアメリカ移民の日本人に思いを馳せるとき、現在の日本に、中国や韓国やフィリピン、ベトナムなどのアジアの国をはじめ、クルドなどの中東や、その他の地域から移民として日本に渡り日本で生活している者たちのことを忘れるべきではない。それぞれの事情を抱えて未知の国の日本に渡ってきた者たちに対して、この本で描かれる私たちの先輩日本人がなめてきたのと同様の不要な辛酸を味あわせてはならない。 そもそも私がいつも違和感を覚えるのは、外国人による犯罪の問題と外国人移民問題とが同列に語られることだ。この本で描かれる日本人移民たちのほとんどが、よりよい生活を夢見てアメリカ合衆国に渡ったものの、多くの者は理想と現実にはざまに押しつぶされ、それでもたくましく生き抜いており、そんな姿に対して「お前たちは移民先ではファーストではない」などとは、日本人ならば口が裂けても言えないはずだ。

Posted by ブクログ

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