モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い

福田ますみ(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社
• 発売年月日: 2016/02/01
• JAN: 9784103036739

商品レビュー

2025/01/13

壮絶な事件に胸が締め付けられました。

１人の狂った人間のせいで色んな人の人生が狂わされました。事件が大きくなる前にもっと強く警察が介入すべきでした。また、表面的な取材から世論を誘導するマスコミには辟易します。結論ありきで騒ぎ立て、その後の責任を取らないテレビや新聞が「オールドメディア」と揶揄される所以がよく分かります。

判決が出ても、結局は高山さゆり氏(仮名)は賠償金を支払いませんでした。また、高見澤弁護士も広告掲載という義務を履行しませんでした。判決が出ても、ばっくれたらそれでよい。日本の司法はこれで良いのでしょうか。苦しんでいる人が沢山います。加害者に優しい国はこりごりです。

2024/12/05

スカッとするようでしない、やりきれない気持ちです。
たまたま図書館で目についたので借りてみました。
１日で一気に読んだのですが、読んでいる間も読んだ後も、心臓がバクバクしています。
被害者の当時高校生たちは、私と同年代です。
「古い話」だと思いましたが、おそらく当事者たちにとっては決して「古い話」などではないのでしょう。心の傷は計り知れません。
重要なテーマでもある「マスコミの偏向報道」や「見せかけだけの正義」は、まさに今現在ホットな話題であり、そこに反感を抱く人が多数派になりつつあります。
当時から２０年が経って、ようやくです。

原告全面勝訴ながら、被告からは賠償金も謝罪広告も受けていないとのことです。この本が図書館に置いてあることで私のような人間がたまたま手に取り、この本を読むことでしか「被害者たち」の心の救いになれないのかもしれません。
今の時代だからこそ、ぜひ読んでほしいです。

2024/11/04

事件のことを知ったのはこの本を読んでからでした。
モンスターすぎる母親でした。
こんな人いるんだと。
加害者側の弁護士もマスコミもすごかった。
ゆうたくんの気持ちを考えると悲しくて、、、
モンスターすぎる母親の相手をする学校側も気の毒で。
後味の悪い話でした。
犠牲になったゆうたくんのご冥福をお祈りします。