商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2016/01/15 |
JAN | 9784062932950 |
- 書籍
- 文庫
眠る盃 新装版
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眠る盃 新装版
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商品レビュー
4.3
24件のお客様レビュー
向田邦子の何がすごいかというと、つかみの文章がうまいというのもあるけれど、この人間観察力と独特な自己分析だろう。 普段小説などはあまり読まないが、読んだとしてもSFか歴史小説が多いので、こういう人の心の機微をとらえた文章をたまに読むと新鮮だ。
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- ネタバレ
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読みやすくて面白くてあっという間に読めてしまった。向田邦子さんの文章は無理なく親しみやすい印象があって好みだ。 愛情深い人だなと感じるのはやはり動物に対する描写のせいかな。湿っぽくないギリギリのところで感情を表すのがうまい。 昭和ってこういう時代だったのだと伝わってくる。時代が変わっても人間は変わっていないと感じる部分もあり、それが温かい。 芸術の話や食レポだって面白いし、二年間住んだだけという鹿児島の思い出なんかは何年分の厚みがあるか。読めばみんな好きになってしまうんじゃないかな。
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面白すぎて、ページをめくる手が止められませんでした。 自分が生まれる前と後の昭和の時代を、鮮やかに、コミカルに、時に厳しく、たくさん見せて下さる── それはもう本当に向田さんと同じ時に同じ場所から「見てきた」気がするのです。 図書館で借りたので、古い初版本ならではの、黄ばんだ紙や...
面白すぎて、ページをめくる手が止められませんでした。 自分が生まれる前と後の昭和の時代を、鮮やかに、コミカルに、時に厳しく、たくさん見せて下さる── それはもう本当に向田さんと同じ時に同じ場所から「見てきた」気がするのです。 図書館で借りたので、古い初版本ならではの、黄ばんだ紙や、壊れそうな背表紙、長い間書庫にあったという匂いがなおさら、懐かしいような、未知のような世界に誘ってくれました。 短いいくつもの章から成り立っている随筆集です。 松浦弥太郎のエッセイであらすじを読んだ時に涙が溢れ、実際に全容を読んでまた泣けた(何度でも泣ける)「字のない葉書」、三浦しをんの「舟を編む」で言葉の大海ならぬ辞書の沼にハマっている私に深く響いた「国語辞典」、いつの時代の女性もそうだな~「パックの心理学」、驚きの連続「中野のライオン」「新宿のライオン」、そして飼い猫とのエピソードも皮肉と愛情にあふれ、読み手を和ませてくれますよ。
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