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私たちはどこまで資本主義に従うのか 市場経済には「第3の柱」が必要である
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私たちはどこまで資本主義に従うのか 市場経済には「第3の柱」が必要である

ヘンリー・ミンツバーグ(著者), 池村千秋(訳者)

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私たちはどこまで資本主義に従うのか 市場経済には「第3の柱」が必要である

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ダイヤモンド社
発売年月日 2015/12/12
JAN 9784478065204

私たちはどこまで資本主義に従うのか

¥2,090

商品レビュー

3.4

12件のお客様レビュー

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2025/11/09

社会のバランスを保つには「政府セクター」と「民間セクター」に加えてNPOやコミュニティなどの「多元セクター」が必要だというのが本書の主旨だ。 確かに政府セクターは口を開けば民営化や競争、市場原理と叫び改革を断行してきたが、実感としては改悪が続いているように思うし、民間セクターは...

社会のバランスを保つには「政府セクター」と「民間セクター」に加えてNPOやコミュニティなどの「多元セクター」が必要だというのが本書の主旨だ。 確かに政府セクターは口を開けば民営化や競争、市場原理と叫び改革を断行してきたが、実感としては改悪が続いているように思うし、民間セクターは経営指標にがんじがらめで株主に対する利益還元に躍起だが、「勢い」や「魅力」は年々なくなっているように思う。その観点でいくと確かに多元セクターの必要性も理解できる。それはトクヴィルがアメリカのデモクラシーで語った通りだ。 一方、ではそれをどう実現するか?が課題だ。コミュニティが大事なのは理解できる。しかし、この数十年で家族の紐帯や地域の紐帯は個人主義やプライバシーの名のもとに切断され尽くしたといっても過言ではない。市場原理や定量化、利益追求などは一般市民の大半に浸透してる。んー、どこから手につけるべきか。そんなもやもやが読後に残る。

Posted by ブクログ

2025/09/20

今、資本主義社会が直面している問題がとてもわかりやすく説明されている。民主主義や資本主義が悪いのではなく、バランスが崩れていることが問題で、政府セクターと企業セクターに加えて、多元セクター(ソーシャルセクターと言い換えても良さそう)が力を発揮する必要がある。 インパクトスタートア...

今、資本主義社会が直面している問題がとてもわかりやすく説明されている。民主主義や資本主義が悪いのではなく、バランスが崩れていることが問題で、政府セクターと企業セクターに加えて、多元セクター(ソーシャルセクターと言い換えても良さそう)が力を発揮する必要がある。 インパクトスタートアップやBcorpなど、社会課題解決に本気で向き合う企業も出てきているが「蔓延している企業の社会的無責任の弊害を、企業の社会的責任を強化することで埋め合わせられると思っている人は、あまりにおめでたい」とバッサリ。 これからのどんな社会を目指していくかについて多くのヒントがあったが、中でも「やるっきゃない!」の精神(日本語訳かわいい)の大切さとパワーについての主張がとても印象に残っている。誰かのせいにして、誰かが何とかしてくれるのを待って、現状に文句を並べるのはやめて、自分ができることをやっていく。それが社会を変える力になる。

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2024/07/15

ソ連共産主義の崩壊、中国の不動産不況、若年層の雇用問題など民主主義が勝ち誇っているかのような社会は、実は資本主義社会でもアンバランス化している、と言う。それは市場原理により大きな格差が生まれ企業から個人の利己主義へと転化している。近年、政治家の利権・特権の悪用、企業との癒着から賄...

ソ連共産主義の崩壊、中国の不動産不況、若年層の雇用問題など民主主義が勝ち誇っているかのような社会は、実は資本主義社会でもアンバランス化している、と言う。それは市場原理により大きな格差が生まれ企業から個人の利己主義へと転化している。近年、政治家の利権・特権の悪用、企業との癒着から賄賂など富裕層、特権階層への富の集中が社会変化を起こし始めている、のはその要因と感じる。それはすでに自由主義・社会への不満が逆に起こりいいどこ取りの共産・社会主義への勢い(多元主義)が出始めている、とも考えられるが、基本的にどの資本主義国(自由主義国)でも大きく変化し始めていることだ。

Posted by ブクログ